理「それじゃ十位からなんだけど、六本もあるみたい」

ク「いきなり大接戦なのです!」

理「一本ずつ紹介していくね。まずはこの作品」










第十位(2票) 寝ろ! 雨音










理「うわあ、最初からまたすごいのが来たね……」

ク「みなさん仲が良さそうでちょっと羨ましいのです」

理「確かに仲は良いんだろうけど、良過ぎるというか何というか」

ク「はっ、これがいわゆる裸の付き合いというものなのですね!」

唯「うむ。どうだクドリャフカ君、今度キミも一緒に」

理「唐突に出てきてクドを変な道に誘わないでください」

唯「理樹君はお堅いな。それとも、能美女史ではなく少年が混ざってみるかね?」

ク「……リキ」

理「ちょっ、待って、クドそんな目で見ないで! 来ヶ谷さんも誤解されるようなこと言わない!」

唯「私は本気なのだが……その辺の話は後にしよう。あまり混ぜっ返すと収拾がつかなくなるからな」

理「混ぜっ返す前に自重してほしかったんだけど……。ともかく気を取り直して。来ヶ谷さん達が年明けに初日の出を見るまでの暇潰しで麻雀をする話、だよね」

ク「あのー、来ヶ谷さん、どうしてみなさん服を脱いでるんでしょーか」

唯「何も賭けずにやる麻雀ほど面白くないものもないからだよ」

理「……本音は?」

唯「三人の恥じらう姿と裸が見たかった」

理「来ヶ谷さんはもう少し自分を抑えることを覚えようよ……」

ク「リキ、話を戻しましょう」

理「あ、そうだね。時間が経つ毎に雰囲気が悪くなっていく感じとか、女の子四人の姦しさっていうのかな、そういうのがすごく上手く書かれてると思う」

唯「一人難を逃れていた西園女史を狙い撃ちする辺りは、我ながらよくやったと褒めてやりたいところだ」

ク「最終的に負けてるのは来ヶ谷さんっていうのも意外で面白かったです」

理「さすがの来ヶ谷さんも、運に見放されたら厳しいよね」

唯「万事がそうではあるが、なかなか全てが思い通りには行かないものだと実感したよ」

理「コメントは以下の二つです」


 これは読んでいいと思いましたw うほほ、男キャラならアレだけどまさかの女子オンリー。妄想がひた走りました。うまー状態で読むことが出来ました。(arkさん)

 趣旨からは少し外れましたが非常にバランスのとれた作品なので選ばせていただきました。世界観の崩壊にまでは至らないものの、正統派からは外れたニッチな嗜好をついたところ、テンポの良い会話がなんとも心地よく、最後まで退屈させずに読ませるテキストであったこと、何よりも姉御の漢気に惚れました。(ねるおさん)



理「まあ来ヶ谷さんならこのくらい普通にやりそうだしね……。そういう意味じゃバランスが取れてるのかも」

唯「いや、今のは聞き捨てならないぞ理樹君。いったいキミは私をどういう目で見ているんだ」

ク「……変態さんです?」

理「何気に容赦ないね、クド」

唯「理樹君も否定はしないのだな……」



見なかったことにしよう、おっけー?