理「失礼しまーす……あれ、誰もいない? もう恭介ってば、人のこと呼んどいてどこ行ってるのさ……」

ク「(ばたん)わふーっ、すみません、遅くなりました! って、リキ?」

理「クドも恭介に呼ばれたの? 他には何も聞いてない?」

ク「はい。リキが来ることも知りませんでした」

理「うーん……とりあえず、机の上に封筒と手紙が置いてあるみたいだから、一緒に見よっか」

ク「いえすあいあむ、なのです!」

理「じゃあまず手紙の方を読むよ。えっと……『これから理樹と能美には、ある企画の結果発表をしてもらう。リトルバスターズ、つまり俺達をモデルにした小説の中で、どれが一番面白いかを競う企画だ。封筒に原稿と順位、その他必要な資料が入ってるから、それを参考にしてやってほしい。お前達なら見事ミッションを成功させてくれると信じてる』、だって」

ク「なんだかものすごい大役を仰せつかった感じなのです……」

理「まあまあクド、そんな難しく考えずに行こう。封筒開けるね(ぺりぺり)」

ク「わふっ、これ全部原稿ですか!?」

理「八十作品以上もあるらしいからね。とりあえず、読みながら発表してく感じで行こう」

ク「個別部門がべすとてんまで、作者部門がべすとふぁいぶまで、ですね」

理「うん。先に個別部門のからかな。作者部門ってことは、その分全部見る必要あるだろうし」

ク「りょーかいなのです。あ、リキ、封筒の裏面に何か書いてありますよ」

理「え? ……『リトバス変態SS最強決定戦』?」

ク「…………」

理「…………何か嫌な予感しかしないのは、僕だけかな」

ク「リキ、今度は封筒の中からもう一枚紙が」

理「ちょっと待って(ぴらっ)『ちなみに、作品毎にゲストが来る予定だ。上手く相手してくれ』」

ク「……………………」

理「クド、今日は誰が来ても挫けずに頑張ろう」

ク「はい……」



個別部門発表スタート!