のっけの題名から文法間違えてたらごめんなさい。 この物語を聴いて、感じてくれた全ての方に感謝を。とても嬉しく思います。 はじめましての人ははじめまして、そうでない方はどうも。神海心一です。 思えば、全ては友人に借りて始めたアルトネリコでした。 ネットである程度の前評判は聞いており、そのイメージだけが先行して不明瞭な印象を抱いてましたが。 プレイして、正直予想以上の(主に歌曲の)出来に驚かされました。 モノカキ的には、こういうバリバリに作り込んだ世界観は大好きでして。 個性的な登場人物、壮大なバックグラウンド、王道とも言えるストーリー。 最高に駄目な感じで割と昼夜も惜しみ、ゲーム買うより先に攻略本や資料集、サントラ等を集めたのもいい思い出です。 とまあ、それだけなら二次創作は書きません。 基本的に愛がないとできないものですが、妄想が入り込む隙間もない話では書き様がないのです。 しかし、エピローグのあまりのあっさりさに拍子抜けし、私は本気で悶え苦しみました。 「シュレリア様とのラブラブな後日談はどうしたっ!?」 心境はこれを数十倍に濃縮した感じです。 薄い、薄味過ぎる! と思い、YahooやGoogleで調べまくって二次創作がないことを知り、そして閃きました。 ネットの隅っこで四年ちょっと、ほとんど誰の目にも留まらず地味にやってきた私ですが、一応ながらモノカキの端くれ。 ならば、書いてみせる! シュレリア様を選んだライナーの後日談を書いてやる! と、走り始めたわけです。 ……若いですね私。元気でしたね私。 それで半年も書き続けたんですから、正しく継続は力です。かなり間違った方向に使ってる気もしないでもないですが。 本作『シュレリア様の以下略』(最後まで略した……)は、ライナーとシュレリア様がいちゃいちゃしたりしなかったりする物語。 のみならず、悩んだり苦しんだり、時に誰かの助けを借りたりして、前に進む物語です。 ゲーム本編ではあそこで終わっていますが、あの後も彼らは生き続けます。 きっとそれって、私達と同じですよね。同じように、色々考え、頑張っていくのですよ。 皆さんがイメージするライナーやシュレリア様、ミュールやミシャ、登場人物達は、私のそれと違っていたかもしれません。 勿論公式とはかなりかけ離れてると思いますし、足並み揃えようとはしましたが、私も無理に合わせはせず書いていたりします。 ただ、私は二次創作を書く時に、ひとつのことを心掛けてまして。 その世界に生きる人達を、大切にしたい。 馬鹿やって、問題起こしたりして、いっぱい迷っていっぱい泣いていっぱい笑って。 そういうことができる、そういうことをしているだろう彼らの『そのまま』を表現したいと思ってます。 たまに捻ったり過度に装飾したりもしますが、基本はそこ。彼らしさ、彼女らしさを保ったまま示したい。 自分で言うのも何ですが、口にするほど簡単なことじゃありません。 世界を愛し、彼らを愛し、想い、考え、それでようやく辿り着けるんですよね。 好きでなければ、好きだという気持ちは上手く表現できません。 同じことで、ちゃんと受け入れ理解してなければ、皆さんが共感できるようなものは書けないのです。 書いてる本人はまだ若く、未熟で、恋のひとつもしたことがない馬鹿です。 そんな奴が、好きだ何だ、なんてことをきちんと書けるのか、そう言われれば確かに、反論できません。 ですが、私は心を込めました。この物語に、ありったけの想いを込めました。 ……今、これを読んでくれたあなた。 私が示した世界に生きる、あるいは生きた、全ての人達は……幸せそうに、映りましたか? もし、この問いに本心から頷いてくれる方が、一人でもいれば。 半年ほど、適度に息抜きしながらも書き切った甲斐がありました。本当に。 一人では何もできないと、いつも自覚させられます。 というわけでスペシャルサンクス。 ethnoさん、ヒュ辞典かなり頻繁に使わせていただきました。そちらがなければまず最後の方は書けなかった。 霖雲雀さん、Mixiでは色々コメントありがとう。正直かなりやる気出た。 我茶、読んでくれてるってひとことだけでもマジ嬉しかったよ。うん。 拍手とさぽているでコメントを下さった方々。超原動力です。これがないとあと半年遅れてた。たぶん。 さぽている内の掲示板でシチュエーションを投稿してくださった方、名前挙げますね。 ふ〜るさん。 きたみさん。 夜鳥さん。 凪瀬さん。 aohaさん。 ヨウスケさん。 マサトさん。 無断リンクで失礼。大してアクセスのプラスにはならないでしょうが、みんな嫌って言ってなかったしいいよね?(時効?) そして、ここまで目を通し読んで理解してくれた、全ての方々へ。最大限の感謝と些かの謝罪、僅かばかりの応援を。 んではラスト、劇中で捏造したヒュムノスエクストラクト『アルストロメリア』の解説。 誰も興味はないでしょうが少しばかりお付き合いください。 以下メモから抜粋。 EXEC_ALSTROMERIA(アルストロメリア) ヒガンバナ科、または百合科の植物。 Alstroemeriaは学名。スウェーデンの植物学者、アルストメーテルの名にちなんでいる。 咲き頃は五月〜七月、花持ちが長く切花として人気。 色合いは薄桃を基としており、形は大きめの百合型。中心に斑点のある花びら。 別名「百合水仙(ゆりずいせん)」「インカの百合」。 2/18、4/9、8/9、11/19、12/20の誕生花。 花言葉は「華奢」「やわらかな気配り」「幸い」「凛々しさ」「人の気持ちを引き立てる」。 そこから発展して、物凄い意訳をすると『幸せの詩』という意味になる。 歌詞は、リ・ネイションの形式をモデルに。 ライナーに対する気持ち、好きだと、愛してるという想いを伝えるように。 イメージはピアノのみのバックミュージックに、みとせさんの高音がすっと通る感じ。 優しく、あたたかく、ただ想いを真っ直ぐ、飾ることなく。歌声が活きる程度にピアノも穏やかな調子で。しかし妄想し過ぎだ私。 効能キーは『感動』(心を動かす、という広い意味で)、効果は『幸福』。 詩を聴くことで幸福感に包まれ、その感情が増幅されて幸せな気持ちになる。 ぶっちゃけて言えばそれだけ。本来はライナーにだけ向けられたもの。 それをわざわざヒュムノスにしたのは、シュレリア様にとっての詩がそういう在り方だから。 『しあわせのうた』では、左側が歌詞、右側が詩の想いとなっている。 タグでセンターに持ってったヒュムノス詞も左側に属する部分。 なら何故真ん中に置いたかというと、そっちの方が見栄え的にいいと判断したから。 ちなみに、きちんと全部並べると、こうなる。 Was yea ra hymme yehah waats yor. 貴方に出逢えて 私は 恋の喜びを知った その声を聞く度 嬉しくなるの 貴方に出逢えて 私は 喜びの意味を知った その手を握る度 温かくなるの 忘れてた こんなにも素敵なことを 幸せは この胸の中にあるから それだけで 私は生きていける (Was yea erra en melenas yor.) 私はいつでも 貴方の そばにいたいと思う どんなに離れても ふたりは同じ 私はいつでも 貴方を 感じていたいと思う 隣にいなくても ふたりはひとつ 忘れない こんなにも素敵な気持ち 幸せは この胸の中で溢れて 永遠に 私を満たす光 Was yea erra hymme yehah pitod waats yor. 気高い花のように 私は咲き誇る 貴方がいればきっと どこまでも行ける Was yea erra maxim melenas yor ar ciel. ・この詩の想い ねえ、ライナー。貴方は知ってる? 私がどんなに幸せなのか。 声を聞くとクラクラして、手を繋ぐだけでドキドキして。 こんな気持ち、もう随分前に失くしたものだと思ってた。 幸せなんて、私には縁遠いものだとずっと思ってた。 だけど、ライナーは私を見てくれたよね。 一緒にドキドキして、好きになってくれたよね。 そんな貴方を、私は本当に愛しく思うの。 言葉では言い表せないくらい。一生を使っても足りないくらいに。 迷子になった時、私の手を握り締めてくれたこと。 いつもの帰り道、そっと肩寄せて二人で歩いたこと。 囲んだ食事の席、作った料理をおいしいって言ってくれたこと。 二人きりの部屋、たくさんの話をして笑ったり怒ったりしたこと。 全部、かけがえのない幸せな記憶。 どんなに貴方と離れたって、そのぬくもりは消えなかった。 どんなに貴方が遠くても、思い出は少しも色褪せなかった。 いつだって、私はライナーを感じてる。 貴方が私を想ってくれたように、私も貴方を想うから。 そして、この満ち足りた気持ちがある限り、貴方と過ごした日々を、絶対に忘れないから。 私は、ライナーを誇りに思う。ライナーとの時間を、誇りに思う。 貴方を好きになった私は、世界で一番幸せな存在だと、胸を張って思うよ。 ライナー。 ―――― 愛してる。一緒に、幸せになろうね。 わかりやすくするために、ヒュムノスフォントは使ってません。 それと、ヒュムノス詞の意訳は本文のソースにこっそり載ってますのでそっちを参考に。参考にするつもりがあればですが。 パソコンの扱い方がよくわからない方は、とりあえず本文で右クリック→ソースの表示を。 一応、音だけは対応部分の数を同じにしてます。特に歌詞が類似している箇所がいくつかあるのでそこはわかるかと。 あとがきをここまで読んでくださった方に、おまけ。 二個ほどこのおはなしには隠された物語があります。 そのうちひとつは『しあわせのうた』のソースに。一部年齢制限有りなので注意して。 もうひとつは、indexのどこかにあります。ただし、えぴろーぐまでで満足してる方は見ないでください。 ある意味では蛇足、語らざるべきこと、本当の、終わりのおはなしですので。 幸せの形は、それぞれ違いますね。 願わくば、あなたにとっての幸せが見つからんことを。 back|index |