青年は何も求めなかった
日々をただゆっくりと生きていた
青年は他人はすべて無関係だと思っていた
何億人もの人がいる世界で、自分は孤独であると信じていた
でも
青年はやはり求めていた 人との関わりを 温かみを
それはまだ自分では認識できないかすかなものであるけれど
彼には必要だった
自分のことは自分にしかわからないと言うけれど
自分には絶対に分からない「自己」というものもある
彼には、それを確かめる術[すべ]がなかった
・・・歩き出そう、自分の足で、一緒に。
きっと、自分の旋律[note]が聞こえてくるから。