・人外ロリに耳元で囁かれてみたい(書の囁き)


私は<書の意思の総体>(クロニカ)。
アナタたちが<黒の幼女>(ブラックロリコン)と呼んでいるモノの原典。
……この姿がそんなに珍しいのですか? まじまじと見つめて。
仕方ないでしょう。私は信仰に応じた容姿しか取れないのですから。
それはともかく、つまらない昔話でも宜しければ、お話ししてさしあげましょう。
……ああ、これでは目を見て話せません。見上げたままでは首が痛くなります。
肩に乗せていただけますか? ええ、そうです。そのように。
……ああ、今度はアナタが見上げる格好になってしまいました。
位置を変えましょう。アナタは座って。違います、胡坐ではなく正座です。
その上に私が乗るのです。そう、私の腰に手を回して。抱き寄せる格好で。
はい、これで姿勢が整いました。……何故いきなり目を逸らすのですか。

長引いてしまいましたね。では話しましょう。
昔々ある所に一人の男がいました。
彼は破滅の運命に囚われていましたが、苦難の末、その運命から逃れる術を見つけ出しました……。

しかし、彼がその運命から逃れることは、別の運命によって定められていました。
その運命から逃れられたとしても、さらにまた別の運命に囚われてしまいます。
結局はその枠をどこまで広げようと、いずれは簡単に絡め取られてしまうのです。

……何ですか。何ですかその目は。
え? 具体性がない? 話の内容が抽象的過ぎる?
何を言うのですか。私は書の真理を理解していただこうと話しただけなのです。
アナタもこれで解ったでしょう。黒の歴史は改竄を許さな……唐突に頭を撫でないでください。くすぐったい。髪が乱れます。

そういえば……アナタは何故ここにいるのですか?
永遠を求めに? 死に場所を探しに? それとも、歴史の鎖を千切りに?
……まぁ、そんなことはどうでも良いのです。さしたる問題ではありません。
書の歴史は全てを識っているのですから。運命の手は、誰一人逃がさないでしょう。
アナタが何をしようが、それは全て予定調和の内。アナタに歴史は変えられません。
黒の歴史が決して改竄を許さないことを、私は誰よりも良く知っているのですから。

だからアナタも終焉を受け入れ……背中から服の下に手を入れないでください。アナタは何がしたいのですか本当に。
え? ノーブラ? そんなことはどうでも良いのです。だから降ろし……あ、ちょっと、そこは――――

※それは犯罪です


>幼女クロニカ、通称ロリニカ様。
>多数の信仰によって幼女化したとかしないとか。恐るべし黒の教団。
>これも全て予定調和なのです。適度の改竄。
>でも運命論の話は本当に抽象的過ぎますよね。


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・混ぜるな危険(沈んだ歌姫……でいいの?)


昔々あるところに、二人の父親がいました。
彼らの家は、それはもう大変な名家で、片や数千人を抱える、主に孤児を引き取り育てる施設を経営する会社の総帥。
片や見込みのある優秀な子供を集め人員として扱う派遣会社の社長。

彼らに共通するのは、娘がいるということであり。
そして、人間的にどうしようもないほど娘を溺愛していることでした。

孤児の一人であったルキアを養子に迎え、親子のスキンシップを実行しようとしては見事に無視され足蹴にされる、 黒の変態と称されしノア。
過去、一枚の肖像画に描かれた少女の面影を求め、 それに合致した娘を(だいぶ性的な意味で)愛する余り親子内セクハラに走っては素っ気なくされる、 白の変態と称されしアビス。

彼らの仲は激しく悪く、会社の方向性が似ていることもあってか事ある毎にいがみ合う間柄。
そのあんまりな不仲に互いの部下が幾度か和解を試みるも、 二人が歓談目的の席をセッティングされる度に揉めて殴り合いに発展するので半ば諦められていました。
そう、彼らは犬猿の仲。決して解り合えないのです。
―――― 父親としての在り方の違い故に。

そしてその日も、諦めの悪い部下達の手によって会合の席が設けられました。
テーブルの端と端に座り、遠い距離を挟んで向かい合う二人。
黒のローブに身を包んだノアと、白い髪に仮面を被ったアビス。
両者共に瞳こそ見えませんが、場を支配する雰囲気は一触即発、 危険なものであることを示しています。それはさながら薄氷の如き静寂。
……硬直を破ったのは、ノアの方でした。

「貴様、そんなに娘を撫で回して、何が楽しいのかね?」
「貴様こそ、義理の娘だからと言ってストーカーしていい道義はないだろう」
「あれは愛だ。ルキアもそれに答えてくれているではないか!」
「冷たく足蹴にされることがかね」
「絶対零度の瞳で私を見つめ踏みつけてくるルキア―――― ああ、ああ!」

身をくねくねさせる全身黒ローブの男。
ノア養父はマゾヒストでした。ドMでした。

「……私には理解できんよ。踏まれて喜ぶなど」
「何を言う。私からすれば実の娘に欲情する貴様の気が知れん」
「それは貴様が未熟な所為だな。エルは可愛い。エルは素晴らしい。 そしてエルは美しい。世界の真理だ、当然のことではないか」
「素面で狂ったことを言うなこの性犯罪者が」
「黙れポジティブストーカー」
「何を!?」
「やるか!?」

ぶっちゃけ他人からすればどんぐりの背比べ、どっちもどっちで等しく変態にしか思えませんが、 彼らには困ったことに妙なこだわりがあるらしく、両者譲りません。
結果、対話を始めて四分と二十六秒で離席後部屋の中心で殴り合い。
腕力は互角、ついでにリーチの長さも大して変わらず、事態は熾烈を極めます。

さて、こういう時、部下達には直接介入して制止する手段がありません。
馬鹿親父二人は、何故か異様に喧嘩が強かったからです。
ストーカーするにもパシられるにも、体力が必要なのでしょう。
なので、彼らは最終兵器を投入しました。
ノックも無しに部屋へと入るふたつの影。それは、

「おお、ルキア! 良く来たね我が娘よ!」
「エル! 駄目じゃないかこんなところに来ては! この変態と同じ場所で呼吸していると穢れてしまう!」
「全く同じ台詞を貴様に返すわ! ルキアが穢れる!」
「……養父、何度も何度も飽きずに繰り返して、ボクをストレスで胃潰瘍にでもしたいの?  いい加減最近の若者らしく刃物とか持ち出すよ?」
「ルキア、私はルキアに清く正しく育ってほしいだけぶぉあっ!」
「そろそろ本気で殴るからね」
「も、もう殴ってるよルキア……でもそんなところもハァハァ」
「死ねっ! ここで死ねっ! 今すぐ死ねっ! その方が、世界に優しい!」

確かな憎しみ(決して恋心ではなく純粋な)を込めてげしげしと全力で養父を蹴り飛ばすルキア。
ぴしゅっ、ぶしゃっ、と頬の高さまで仄赤い鮮明な粘性の液体が飛び散りますが、構わずフルパワーでローキックを続けます。
その横で、もう一人の闖入者、エルがアビスの首に腕を回して抱きついていました。耳元に顔を寄せ、うふふ、と囁き、

「パパ、おいたは駄目って言ったでしょ?」
「ああ、エル……そうだったね、すまなかった」
「じゃあ帰りましょ。わたしね、今日のご飯はクリームシチューがいいと思うわ」

そして、義娘(ルキア)に引き摺られたノアと実娘(エル)を抱っこしたアビスは共に幸せそうな表情で部屋を去っていきました。

部下達は後に述懐します。
付くべき人間を間違えた、と。
しかし、一応仕事面では優秀なので、振り回されながらも何だかんだで慕っているのでした。

また、後にルキアは述懐します。
……とっとと白黒つけてくれればボクも要らない苦労しないで済むのに。

誰が上手いこと言えと。


>いわゆるキャスティングオーバー。ですらないんですがこれ。
>私内イメージがよくわかる配役です。変態達の輪舞曲。
>最後のオチはわかりにくいかもしれません。
>白黒自体はもうついてるんだよね、という話。
>具体的には服装と髪の色で。最早駄洒落のレベル。


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・約束は、果たされた?(約束の丘、聖戦と死神)


誰も、その丘の名を知らない。
初めから、丘には名などなかったのだから。

かつてそこで流れた血があった。
そして、かつてそこを取り戻そうと戦った者がいた。
英雄と呼ばれた男。銀色の死神、白銀の甲冑を纏い、白馬を駆って戦場に一陣の刃風を起こした、アーベルジュ。

彼が亡くなってから、五年の歳月が経過した。
繰り返された戦の果てに、約束の丘は変わらぬ姿でそこにある。
死してなお、彼は護ったのだ。大切な居場所を。約束を。

丘の頂にはふたつの墓標。
それぞれに別の名前が記され、まるで肩を並べ寄り添うように、伸びる影を僅かに重ねている。
片方には、名と共に詩が刻まれていた。それを、墓標の前に腰を落とした影は囁きの音量で読み上げる。

多くを殺し、多くを生かした。
 多くを悩み、多くを為した。
 <Belgaの同胞>(アーベルジュ)……ここに眠る
、と」

報われたのだろうか、と思う。
ただ純粋に、約束を守ろうとした彼は、報われたのだろうか、と。

「……きっと、報われたのね」

頬を打つ風が吹き、佇む娘の長い髪が靡いた。
質素な服を身に着けた彼女は、しかし存在感とでも言うべき滲み出る品位を隠せずにいる。
美しさとはその外見に関係なく、存在が持つものであるが故に。

娘は一国の女王だった。
ここに来たのは、埋められた者と縁があったためだ。
護衛は森の方で待たせてある。偲び祈る場にそんなものを連れてくるほど無粋ではないし、 何より堅苦しくて息が詰まるのであった。

……パーシファルったら何かと五月蝿いし。

今も粛々と自分の帰りを待っている騎士の姿を想像して、彼女は苦笑した。
そんな思考も適度に、靡く髪を片手で押さえながら、持ってきた花を墓前に添える。
彼は別に花が女性ほど好きでもないだろうが、これはこちらからの気持ちだ。

「隣の彼女は、好きかもしれないし」

彼が語ってくれたことはさほど多くない。
取り戻したかったという場所。この丘と、約束を交わした人のこと。
その言葉の、ひとつひとつを思い出す。声を。姿を。困ったようなあの笑顔を。記憶にある彼の全てを思い、

「……ベルガは、独立したわ。これでこの丘は、誰に踏みにじられることもない。いつかの貴方が望んだように」

答えがないのは、わかっていた。それでも、伝えたかった。

「貴方の想いは……遺って、伝わって、叶ったわ。 それが貴方の望んだことかはわからないけど。……感傷よね。でも、私は、教えたかったのよ」

一息。そして、

「今度こそ、安らかに眠って。アルベール。愛しい人と共に」

世界を燃やす夕陽が、丘にある全てを朱に染めた。
照り輝く墓標。風を受けて広がる、彼女の髪。
稜線に掛かる光の連なりが、丘を覆う草を橙の色に変える。

瞬間、一際強い風が吹き――――
―――― ローザ・ギネ・アヴァロンは、仲睦まじく肩を寄せる男女の姿を幻視した。
眩しさと強風から目を閉じ、開くまでの僅かな時間。
瞼の裏に、二人の笑顔が灼きついて、薔薇の女王は涙をこぼした。

失われても、失われぬものはある。
詩人の詩が人々の中で消えないように、
紡がれる物語が未来へと続いていくように、
引き継がれた意思はやがて約束を果たすだろう。

別離さえも、二人を分かつことはできない。
互いの心は死しても、永遠に共にあるのだから。

振り向かず、立ち止まらず、娘は丘を立ち去っていく。
自らの居場所へと戻るために。為すべきことを、為していくために。

いずれ全てが朽ちていっても、想いは消えずに在り続ける。
供えられた花の欠片が、夕陽の彼方へと飛んでいった。

『……ただいま、シャルロッテ』
『おかえりなさい、アルベール』


>約束は、果たされたのだと思います。
>どんな形であれ、彼は帰ることができましたしね。
>ローザさんが恋心を抱いていたのかは謎。
>いや、贔屓されるアルバレス将軍に嫉妬するパーシファル、
>っていう構図は超好きなんですが。


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・『キミ』と『ボク』の物語(<ハジマリ>のクロニクル)


例え歴史が繰り返すのだとしても、ボクはキミと何度でも巡り逢う。
例え歴史が未来を閉ざしていても、ボクはキミを何度でも愛してみせる。

そしてボクは、キミのために道を拓こう。
どんな向かい風が訪れようとも、ボクは決して諦めない。
せめてこの手にあったものだけは、護り通してみせる。

だからキミは、どこまでも逃げて。
逃げることで、ボク達の大切な絆を護り続けて。

大丈夫。離れたってボクはそばにいるよ。
それが約束。諦めず、信じるというたったひとつの約束。
キミがいつかボクを忘れて生きていくことになったって、これだけは消えない。 消えないんだ。絶対に、消えたりなんかしないんだ。

きっと、ボクは最期にキミを傷つけてしまうんだと思う。
……ごめん。キミより先に逝くことを、許してほしい。
でも、だからこそ、キミは生き延びて。どんな困難も乗り越えて、諦めず、ふたりでずっと、生き延びていって。

―――― もう、お別れだ。
ボクはこれからキミを傷つけようとする者に、歴史の時風(かぜ)に立ち向かう。
ボクは一人だ。力もない。飛ぶこともできない、弱い生き物だ。
ああ、それでも、行くよ。キミを護るために。ボクができる、全てのことを為すために。
風の強さに翼折れても、敵の牙に砕かれても、残酷な嘲笑に晒されても。

……ねぇ。
キミは、笑って。この世界に、笑顔(はな)を咲かせて。
それがボクへの手向けになるから。だから、最期は泣かないでいて。

また逢えるよ。約束が、≪時を超え甦るハジマリの地平線≫(クロニクル)がボクらを結ぶ限り。
ボクは必ず、キミを見つけ出してみせるから。
だから今は、今からは、ボクを忘れて。愛さないで、生きていって。
これから手にするものを愛するために。今手にあるものを、愛するために。約束だけを遺して、お別れ。

「……さよなら。愛してる。ルキアを、お願い」


>書の記述を〜、という部分、
>それとあるところの考察を見て辿り着いた結論。
>『ハジマリ』はこの二人なんでしょうね。ルキウスとイリア。
>となると『キミが生まれてくる世界』のキミはルキア?
>そう考えれば色々と納得行くというか、符号が。
>たぶん私が一番好きなサンホラの曲。2サビが特に。
>繰り返す歴史の中で、一度たりとも変わらぬ二人の出会い。
>うはぁ。やっぱり『キミ』と『ボク』のおはなしは大好き。
>ちなみに、別の側面も含んでいると思ってます。明言しませんが。


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・世界という名の物語を『キミ』が見る時(???)


……どうかな? もう読み終わったかい?
背表紙の文字は読み難かったと思うけど、決して読めないわけじゃない。
黒の背景に黒で書くというのは、つまりそれを隠す意図があってのことだ。
しかし、書くという行為はそれ自体が『見せる』目的、あるいは意図あってのもの。
果たして、本の著者は何を思ってその背表紙にも字を書いたんだろうね。

歴史を綴った年代記にも、記されなかった部分は少なからずある。
ここにある、抜け落ちたページ。いや、破られたページなのかな。
どうだろう、そこに誰かの私意、あるいは恣意的な思考がなかったとは言えないよね?
隠されるべき事象。隠すべき真実。隠蔽された未来。
そう、未来はその本に記されていないんだ。ある一点から、未筆、つまり物語の終焉という形で世界は閉ざされている。
どちらが先なのかはわからないよ。鶏か卵か、なんてイタチごっこの討論をするつもりもない。
ただ、事実として、この世界を観測するボク達がいるということ、これは確かだ。

黒の歴史、書の史実によれば、二十四巻……そう、この最終巻だね。そこに、世界の終わりを示す予言が記されている。
歴史を喰らう魔獣が、終焉の洪水が旧世界を屠り呑み込む、と。
それはこの世界にとっての確定事項だ。喜劇や悲劇通りに動く哀れな自動人形(マリオネット)達では、訪れる絶望を回避できない。
何故なら、それが本来世界の望む未来であり、また、永遠となった魔術師が導く未来であるから。
予言ではなく体験、僅かな可能性すら取り除こうと、運命論者の集団はあらゆる手段で予言された歴史の改竄をさせまいとし、 また『在るべき未来』を保つために、世界そのものが運命の糸で足掻く者全てを絡め取る。
例えばひとつの場面に於いて、百通りの選択肢があったとしよう。
繰り返す歴史の中で、一度も同じ行動をせず百の可能性に分岐したとして、 最終的には必ず唯一の未来、即ち世界の終焉に辿り着くんだよ。
それこそが運命。絶対回避不可能の、昏き絶望。

―――― だけどね。
この書に記された彼らは、物語の登場人物であると同時に、ボク達と変わらない、人間なんだ。
精一杯足掻き、運命を享受しない、諦めの悪い人間。
知っているかな? 世界に完璧なものなんて何ひとつない。
神の創造した法則(システム)も例外ではなく、運命という名の鎖にだって、解き方はあるんだ。
ただそれは、本当に難しいよ。一人では決して為し得ない。万に一つ、億に一つ、兆に一つ。限りなく低い、天文学的な確率の穴。
その正解を見つけるまでに、挫折してしまうかもしれないね。
出口のあまりの遠さに、諦めてしまうかもしれないね。

……この、抜け落ちたページで『ボク』が言ったことを覚えてる?
どんな困難が訪れようとも、絶対諦めたりはしないんだ、と。
そう、抗う心だ。強い向かい風にさえ折れない翼を持っているならば、彼らはいずれ黒の歴史を変えるはず。
予言にない、本当の<ハジマリ>に辿り着けるんだよ。

ボクは、それを見守っていたいと思ってるんだ。
死と終焉の運命を乗り越える、抵抗者達(かれら)の長い長い戦いを。

さて、もうキミとはお別れだ。
キミのいるべき世界に帰るといい。縁があればまた会えるよ。
それじゃ、再会を願って。またね。

……クロニカ。
キミが運命を嘆いている限り、きっと何も変わらないよ。
だからボクは、まず彼らを信じるさ。
そしてキミも彼らを信じることができたなら、世界は、キミとボクの観測を離れるだろうね。

その時こそ―――― 本当にボク達も、自由になれる。そんな気が、するんだ。
だから、今は諦めに沈んでいても、いつか、キミも希望を抱いてほしい。
運命にさえ打ち勝てる、ボクらの想いを、信じてほしい。

―――― そう。
それがボクとキミとの、約束(クロニクル)。


>最後は戯言でした。
>世界とは観測されて初めて存在する、という理論。
>逆を言えば、観測されない世界は存在しません。
>書の歴史ではある一点より先は観測されてないのですよね。
>この場合の観測者は、即ち著者であるノア。
>閉ざされた世界、永遠という名の牢獄。
>しかしそれすらも、人の想いは超えられるのだと思うのです。



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