「……本当にここでいいんですの?」
「らしいね。何で連れてこられたのかよくわからないけど」
(カンペ)
「えっと……四周年記念でいつものアレなので二人で一年を振り返ってください、だそうですわ」
「…………よりにもよって、どうして俺達が選ばれたんだろうな」
「わかりませんわ。ペアだと一番扱いやすいからかもしれませんわね」
「まあいいや。面倒だからとっとと終わらせよう」
「賛成ですわ」





「2006年、6/22を持ちましてえたみすも四周年を迎えましたわ。お付き合いくださってる方々、ありがとうございます」
「本当、よくここまで続いたもんだよなぁ。それだけ居場所として確立されてるってことか」
「今回は短編『はるかなひび』『チョコと気持ちの渡し方』より私、リシェラード・F・瀬名川と」
「俺、瀬名川春哉の二人で手っ取り早く進めていきます」
「過去のを見ると、どんどん手抜きになってきてますのね……」
「ネタも尽きてきてるんだろうね。こんなことして、自分の首絞めてるだけなのに」
「じゃあ、きっと作者はMですのね」
「ちょ、シェラちゃんどこでそんな言葉を……っ!?」
「父様が前に教えてくれましたわ」
「あの馬鹿兄貴、相変わらず……っ!」
「兄様落ち着いて。父様に当り散らしても仕方ありませんのよ」
「そりゃそうだけど……(後で一発殴ろう)先に進めるか」
「ですわね。今年はどのくらい書きましたの?」
「列挙してみるか。短編だけで、俺達の出たふたつと『あしたの価値』、それにオリこんの二作品か」
「長編は『"まい"のいる生活+1』と『君が本当に願うもの』、最近始めた『シュレリア様の以下略』くらいですの?」
「ああ、あとは『こころ、ここに』が完結したな。三周年記念の蛇足がようやく理解できるようになったんじゃないかと」
「一次創作の長編にはほとんど手を入れていましたわ。……こうして見ると、結構頑張ってますのね」
「作者主観だけど。もっときっちり更新してる人はいくらでもいるだろうなぁ」
「でも、感想をくださる方々のおかげで頑張れているんですのよ」
「ここここは真面目に感想を言ってくれた人が三人しかいなかったらしいけど」
「一年分の努力はそれでも実っているのではなくて?」
「何も言われなかった時期があったのを考えれば、作者も幸せだろうしな」
「そうですわ、皆さんに感謝するべきですの」





「で、五年目は何をするんだろうな」
「地味に『シュレリア様の以下略』は続けていくつもりらしいですの」
「二次創作はそれ以外だと、Kanonで少しやるかもしれない、ってくらいだし」
「企画段階の一次創作がひとつ、こうだったらいい、程度で頭の中にはあるそうですわ」
「あと『私と私の周りのおはなし』は……正直ごめんなさい、ってカンペに書いてあるな」
「現状では形にするのが難しいそうですわよ」
「俺達の話も、まぁ、気が向いてネタを思いついたら書くそうだ」
「……次は私と兄様がどうするのか楽しみですわね?」
「程々にね。色々周囲が慌しいから去年と比べてペースは落ちるかもしれないけど」
「唐突に消えることだけはないので心配は要らないですの」
「そういうこと」





「んじゃこの辺でお終い。よし、帰ろっか」
「梅雨はじめじめして嫌ですわね。でも、嫌いじゃありませんわ」
「どうして?」
「雨の日は兄様と一緒の傘で帰れますもの」
「…………外は晴れてるね」
「それなら手を繋いで行くまでですわ」
「はいはい、かしこまりました、お嬢様」





……十五年後とかだとロリコンにはならないよなぁ。





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