補足/
  せ---氷上刹那
  し---神海心一




し「祝・十周年!」
せ「めでたーーーーーーーい!ヒャッハー!」
し「ホントですよ。思えば遠くまで来たものです」
せ「もう遠すぎて見えないレベルや」
し「十年前って、うちら学生ですからね。中高生が社会人になるには十分な期間というか
せ「そうだなー。始めた頃を思うとホント大人になったわ」
し「昔のテキストとかまだ残してるんだけど、もう黒歴史過ぎて開けない!」
せ「あれは核兵器並みの威力があるな」
し「履歴見ると2002年とかだしねえ……。そりゃ十年も経てばちょっとはマシになるってもんですよ」
せ「うむうむ」
し「まあ、折角こうやって二人で話してるわけだし、ちょっと十年間を振り返ってみようか」
せ「懐かしい話題がテンコ盛りやで」
し「懐かしいを通り越してほとんど忘却の彼方だけどね!」
せ「無理矢理ほじくり出す!」
し「とりあえず、こう、書きながら思い出してく感じでw」
せ「w」
し「えっと、十年前、2002年の6月22日に、私のサイト『Eternal Mist』と、せっちゃんのサイト『時の摩天楼』が開設しました」
せ「あの頃若かったなー」
し「実際はそれに前後して合同サイトやってたり、えたみすや時マテの前身に当たるサイトが存在してたりもするんだけど、そっちは長く続かなかったからね」
せ「前の奴は確か11月頃から6/22くらいまでやね」
し「よく覚えてるなあ。だから厳密に言えば、管理人暦は十年以上ってことになるのかな」
せ「うんうん」
せ「あの頃フルバにみんなでドハマリしてた頃やね」
し「マジで懐かしい……w」
し「で、基本的にはお互い創作サイト……まあ、小説を書いて掲載するためのスペースとして作ったわけで」

せ「だって奥さん、前のサイトって」
せ「伝説のライコスですよwww」
し「最早影も形もネット上に存在してないw」
せ「もう誰が覚えてるんだよ、のライコスw」
し「結局インフォシークに統合されて、しかもそのインフォシークもサービス終了したからなあw」
せ「本当に昔からネットやってる人しか知らないマイナーさ」
し「時代を感じるよね」
せ「最初は心一にサイトの作り方を教わったなー」
し「私も元は別の人に教わったんだけど、ある程度は自分で勉強したりもして」
し「あの頃はレイアウトに凝ったり色々して、そういうのが楽しかったねえ」

せ「一時期は無駄に凝りすぎて、なんのサイトか不明だったな」
し「いわゆる『サイト作成の初心者がやりがちなこと』は全部やってたと思うw」
せ「その代表例が裏サイトねw」
し「そうそう、無駄に隠してギミック仕込んでw」
せ「かなり無駄な力を注ぎ込んでたなw楽しかったけどw」
せ「あの頃は素材屋さんもいっぱいあったし、使いたい素材が多くてねー」
し「今はもう随分そういうサイトもなくなっちゃったよね」
せ「ホント寂しいわ」
し「……と、だいぶ脱線した気がするw」
せ「最初はサイト作りとかも力入れて」
せ「そっからちょっとして小説を書き始めたわけだ」
し「一応私の方が早かった……というか、最初からそうしてたのかな」
し「やっぱり最初は二次創作だったよね」

せ「俺たちの原点と言える、デジキャとシスプリね」
し「信じられないと思うけど、私の処女作って夢小説なんやで……」
せ「あー、そうなんや」
せ「デジキャでしょ?」
し「うん、覚えてる限りだとあれが最初のはず」
し「データ残ってるけどあまりの恐ろしさに開けない」

せ「まぁ、無理だわな」
し「物書き殺すにゃ過去作があれば十分って話です」
せ「黒歴史は封印されました!」
せ「byロラン」
し「実際はいくつか手の出しようがないところに散逸してるんだけどね……w」
せ「まぁ、上げた物はねー」
し「ま、まあ、怖い話はやめよう! 思い出すだけで心が痛くなる!」
せ「でも、当時みんなサイトを作って、みんなで仲良くしてたけど」
せ「あの頃の知り合いはみんな行方不明してるからなー」
し「そこはネットの欠点で、どうしようもないところだよね」
せ「これ読んだら連絡くれてもいいのよ!?」
し「割と本気でお待ちしてます!」
せ「今やブログだミクシーだツイッターだとサイトを作る人なんかレアな時代になったわけで」
し「個人サイト自体が廃れてきてるからね。あんまりそっちでの繋がりが求められてないみたいな」
せ「相互リンクって言葉はもう死語ですよw」
し「検索エンジンやまとめサイトの類も激減しちゃって、宣伝の場が確実に消えてってるし」
し「ねー」
し「丁度私らがサイトを始めた頃って、かのんSSリンクスが全盛期だったから」
し「そういう場がないのを余計に感じるってのはあるかもしれない」

せ「うんうん」
し「後にも先にも、たぶんあれ以上のSSコミュニティは生まれ得ないだろうなあ」
し「東方はまたちょっと違うし」
し「やっぱり時代の変遷を感じるわ」

せ「まぁー、でも、またあの時代が帰ってきて欲しいかと聞かれると」
せ「ちょっと悩むな。残暑見舞いやら、新年とかの為に作品書いたりするの」
せ「無理だな」
し「昔は昔で大変だったからねw」
し「今を捨ててまでって言われると微妙だねえ」

せ「地獄のキリ番システムも健在だったし」
し「もう十年も経つとそんなことで一喜一憂するのがアホらしくなるw」
せ「ホントホント、もうカウンターが幾つだろうと、気にならんしw」
し「そもそもカウンタなくてもいいんじゃね、という悟りが」
せ「あー、それありかもしれん」
し「まあわかりやすい目安だから撤去はしないつもりだけどw」
せ「せやなー、気にしはないけどあって困るものじゃなし」
し「だね。っと、そろそろ実際の書き物の話も少ししとこうか」
せ「おけおけ」
し「私の方は、ぶっちゃけ相当手広く、言っちゃえば節操なく書いてる感じ」
し「オリジナルはともかく、二次創作は手出したジャンルって二桁に上るんじゃないかなあ」

せ「よく頑張るもんだ」
し「熱しやすく冷めやすいだけかもしれないけどねー」
せ「まぁ、64のゲームまでSS化してるし、2次は多そうやね」
し「それは黒歴史!w」
せ「*おおっと*」
し「気を取り直して、話の分類としては日常物が多いけど、時々ファンタジーだったり」
し「かと思えば人がざくざく死ぬ話を書いたりするし、やっぱり節操ないかも」
し「バトルシーンというか、動きのある描写が若干苦手って自覚はある」

せ「そこは昔から変わってないな」
し「さすがに昔よりはいくらかマシになった……と思うけどね」
し「あ、あと、完結させた話が結構ある。これは素直に自慢できるかな」

せ「素晴らしいことやな」
し「オリジナルの中長編で九本、二次創作で六本。全部足せば3MBくらいは行くかも」
し「十年の時間を考えれば少ない方なんだろうけどね」

せ「っても、学生の時は更新できない次期とかもあるしなー」
し「更新速度は明らかに社会人になってから落ちたw」
せ「長期休暇もないしなーw」
し「あっても昔ほど気力が出ないしね!」
せ「一時期は毎日書いてたからなー」
し「うん、よくやってたなと思う」
し「そろそろせっちゃんの方にも触れておこうかw」

せ「いや、時旅+その他しかないんだがw」
し「プロットが基本的に長大過ぎて、毎度完結させる気ないだろうとw」
せ「好きなのよねー、話を作るのがw」
し「原案向きなのかもしれないよね、せっちゃんは」
せ「間違いないですな」
せ「でも、書くのが嫌いなわけじゃないのよ」
し「じゃあどうして書かないんすかw」
せ「別の誘惑が強すぎて負ける」
し「ハハハこやつめ」
せ「いや、ホント書くなら短編がいいよ」
し「まあその気持ちはよくわかる」
し「長編書いてる時は基本苦しいからね」

せ「ほんまやで」
し「辿り着きたいシーンまでが長過ぎると眩暈がする」
し「感想なんて基本望めないしな!」

せ「まぁ、じこまんの世界だからねー」
し「書き物は徹頭徹尾自分との戦いですよ」
し「だからこそ、認められた時の喜びは大きいんだけどね」

せ「それはあるね」
し「うんうん」
し「……と、自サイト語りはこの辺にしておこっか」
し「細かいところはお互い色々あるんだけど、一個一個挙げてったらキリないし」

せ「んだな」
し「じゃあ、折角二人いるんだし、合作の話もちょろっと」
せ「そもそも、合作をやることになったきっかけを覚えてない」
し「最初は三周年だったけど、何でやろうと思ったんだっけw」
せ「それが覚えてないんだよなー」
し「たぶん三年目って結構節目っぽいし、とりあえず何か一緒にやろうぜーみたいな話だったような」
せ「あー、そんな感じだった気もする」
し「で、当時何故か二人ともやってたぴす@ぴすが候補に挙がって」
せ「あの温泉旅行か」
し「おそらく日本であそこまで長いぴす@ぴすのSS書いたのはうちらだけだと思うw」
せ「確かにw」
し「私はすごい好きなんだけど、如何せんシナリオがね……そんなよくなかったからね……」
せ「まぁ、シスター無双がねー」
し「イブリースェ……」
せ「いやー、シスターの短編も書きたいところだな」
し「去年候補の一つとしてはあったんだよね」
し「わんもあの後日談的な」

せ「そうそう、割とやりたかった題材」
し「ファンディスク収録の短編は大変良い出来でした。これはうちらの中でも一致してる」
せ「最高ですよ」
し「原作本編のエンディングがちょっとしこりの残る終わりだったから余計にね」
せ「マジ泣ける!」
し「手放しでオススメはできないけど、思い出深い一作ですわ」
し「まあ、そんなこんなで味を占めた翌年、今度はくれいどるそんぐ」

せ「拙者が持っていたソフトですな」
し「ういんどみるが有名になったのは実質『はぴねす!』からだけど、これも地味な佳作だよね」
せ「うん、普通に面白いからね」
し「手堅くまとまった話というか、飛び抜けてよくはないけど悪いところもほとんどない」
せ「で、時旅候補から外れたけど好きだったから、これで書こうぜと」
し「一応今読んでもまだ見られる出来かなあ」
せ「ぴすぴすは?」
し「辛うじて……」
せ「なるほど」
し「七年も前だからねえ」
せ「64のゲームのやつは?」
し「だから黒歴史だっつってんだろうが!w」
せ「*おおっと*」
せ「で、無事2度目の合作もうまくいったと」
し「そして調子に乗ったのが五年目」
せ「深夜のジョ○サンでねー」
し「あれこれ設定を練ったのはいいけど、結局表には出ずもう誰も覚えてないという」
し「今見ても酷い投げっぱなしだ……」

せ「でも、思うんだけど」
せ「もし、今二人で世界観を作る的な感じで」
せ「話を現代とかに絞れば、まともな作品ができる気がする」
せ「やるかどうかは別にしてね」
し「ジャンルにもよるだろうなあw」
し「まあともかく、それで疲れて六年目は飛び、七年目」

せ「これもなんでやることになったのか」
し「確か、モンハンって結構二次創作あるみたいなんだけど、大概変化球だったりエロだったりするから」
し「真剣にあの世界観で書いたら面白そうだよね、みたいな話をした覚えが」

せ「いやいや、題材ではなく。なぜ合作をw」
し「それは当時流行ってたからじゃないかな! あと一年空いたからw」
せ「流行ってたのか、知らんかった」
し「あれ、時期的にもうちょっと過ぎてたっけ」
し「……あー、何かもう一通りやり終わってた気がする」

せ「まぁ、よくわからんが。ゲーセンでネクストをやってたら」
せ「そっちから急に連絡が来て、今年やろうよみたいな」
せ「流れでじゃあ、やるか!みたいな感じよね」
し「おそらく奇数年はやっとこうかって取り決めを自分の中でしてたんだと思うw」
せ「なるほどw」
し「これは当時すごい楽しんで書いた記憶があるなあ」
せ「ここら編からひかみんが本気だした!みたいな」
し「原案は超頑張ってたw」
し「ゲームの動きや狩り方を踏襲しつつ、如何に描写をリアルにするかで悩んだよね」

せ「うんうん。採取とか調合とか個人的に好きね」
し「地味なところをクローズアップしてくってのはいいよねー」
せ「これはね、合作の中でも大変良くできましたレベル」
せ「作成期間中も楽しかったし」
し「私も自分で読む限りでは一番好きかも」
し「で、また一年飛んで去年、九年目ですが」

せ「なぜ8年はやらなかったんだ?」
し「偶数年だったからじゃないかなw」
せ「じゃあ、しゃあなしだなw」
し「自分のとこのあとがきでもぶっちゃけたけど、十周年の合作は元々この時期に考えたのよね」
し「何故か去年を十年目と勘違いしててw」

せ「いや、厳密に言うと違うのよ」
せ「この時には既に話は作っていたから」
せ「最初に考えついたのは7年のモンハー完成後かな」
し「原案そんな前からだったんだ」
せ「結構温めてるネタ多いからね、自分では書けないけどw」
し「ネタばっかり思いつくのねw」
せ「それが原案向きたる理由w」
せ「まぁ、年数間違えたから急遽2次創作に変更したわけで」
せ「さっきのシスターとか色々案を出して、結果windになったと」
し「Windも懐かしいよねー」
せ「素晴らしいゲームですよ」
せ「地軸もまげるんやで!」
し「スーパー勤パンチw」
せ「まじわろたw」
し「まあ、今思えばやっぱりシナリオに難はあるんだけど、思い出補正もあって好きな一本でした」
せ「そんな感じで9年はwindで、原案者的には大変良い出来です」
せ「脳内再生が余裕な感じだし」
し「さすがに去年くらいだと筆致も変わってないしなあ」
せ「そう、簡単に成長できれば苦労はないわな」
せ「それに例の地震があったりしたから、正直やらないかと思ったしな」
せ「去年は」
し「十周年って勘違いがなかったらやってなかったかもしれないw」
せ「勘違いはすごい力を生むぜw」
し「ホントにねw」
し「それでまあ、今年、十周年になったわけです」

せ「うんうん」
し「合作は集大成……というにはこじんまりしてるけど、やるだけはやったよね」
せ「うん。それにやっぱり楽しいからね。合作は」
せ「作ってる時も終わったあとも」
し「一緒に話し合ってアイデア出して、二人で作ったのを擦り合わせて」
し「書き物でそういう機会ってほとんどないから、一年二年置きでも新鮮というか」
し「孤独な戦いをしなくて済むってのが大きい気もするけどw」

せ「モチベも保てるからね、一人じゃないってことでw」
し「うんw」
し「さて、これで粗方話したかな。というかもうそろそろ始めてから二時間近いw」

せ「流石10年分は凄いなw」
し「それじゃ最後に、これからのことを少しだけ」
せ「おけおけ」
し「というかせっちゃん、こっからどうするん?w」
せ「うーん。時旅はまだ書きたいからねー」
し「最近はゲームのレビューブログみたいになってるけどw」
せ「音信不通よりよくない?w」
し「比較としてはね!」
せ「でしょー、それに修正ならしてるのよ」
せ「時旅の外伝とかの手直しとか」
せ「更新にはのせないけどw」
し「修正が創造にシフトするのはいつになるのやら……w」
せ「まずはマージのいんすこからやw」
し「先が長えよ!w」
せ「まぁまぁ。それより、合作はこれからも続ける気はあるん?」
せ「あるならネタは仕込んどく」
し「どうだろうねー。機会があればやりたいけど、この先どうなるか」
し「とりあえず来年はまた飛ばすんじゃないかな……w」

せ「次は早く12年か……どうなっているやら」
し「お互い生きてるといいね!」
せ「そうですねー」
し「私も溜まってる連載を早く終わらせたい……」
せ「それはみんな一緒ですよ」
し「先のことを考えると絶望しかないな!」
せ「暗い未来はのーさんきゅーだぜw」
し「まあ、だからお互い頑張っていくしかないっすなw」
せ「そうそう、なんだかんだ言って続けてる気がするし」
し「これからもできる限り続けていきたいね」
せ「だな、行けるところまでは行きたいな」
し「ということで、大きな節目を迎えましたが、二人ともまだ姿を消すつもりはないです」
せ「これからもあたたかい目で見守ってくだし」
し「私と『Eternal Mist』、せっちゃんと『時の摩天楼』を、以降も見守っていただければ幸いです」
せ「それでは、随分と長くなりましたがー」
し「これにておしまい。ではまた!」
せ「あばYO!」



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何かあったらどーぞ。