本日の授業を全て終え、全員集合してさあ帰ろうという時に、佐祐理さんが立ち止まった。

「あのー、皆さん。ちょっと今日、佐祐理に協力してくれませんか?」

上記の台詞を実にイイ笑顔で口走る。
…………あの顔に何が含まれているのかは、想像したくない。


ちなみに、言わなくてもわかると思うが、ここで俺に拒否権は存在しなかったりする。





「とりあえず面白そうだからあたし手伝うー」
「………………私も」

なんともあっさりと佐祐理さん側に付く二人。
俺の僅かな逃げ道は完全に塞がった。



―――――― それ以前に、背後に黒服サングラスの方々がスタンバイしている状態で断れるヤツがいたら見てみたい。



案内されるままに、学校へと逆戻りすることになった。
表玄関を抜け、廊下をしばらく歩き、着いた先は体育館。
佐祐理さんは一見何もない壁に近づき懐からカードを出した。…………よく見ると、僅かにカード一枚が通るような隙間がある。
すっとそれが押し込まれると、壁がスライドして通路が現れる。

「こちらですよー」

先を歩く佐祐理さんの背中を追いかけながら進んでいると、辺りはどんどん暗くなっていく。
階段を降り一本道を歩き、大きな扉を開くと目の前は真っ暗。
佐祐理さんの手が壁をなぞるように伝い、明かりのスイッチを点けた。


ぱっ、と途端に黒以外の色が視界に映る。
…………そして、正面にあるモノを見て絶句。





そこには、巨大な"なにか"が突っ立っていた。




















"まい"のいる生活。 番外編2nd:進め! ぼくらの×××




















「…………佐祐理さん、コレ」
「倉田家で極秘に開発した戦闘ロボットです。ちなみに名前はまだ決まってませんよー」

さらりと説明される。
いきなりこんなモノ見せつけられてこれでも結構動揺しているのだが、そんなこっちを気にせず話が続く。

「祐一さん達三人には、これのテストパイロットをお願いしたいんです」


今までにないような真面目顔で言われても反応に困る。

「ねーねー、佐祐理ー。まだこれ、名前決まってないんだよね? だったらあたしがつけちゃっていい?」
「いいですよー」
「じゃあねぇ…………マイケルってどう?」



…………似合わねぇ。











いい具合に置いてかれたところで、マイケル(仮)に乗るため体育倉庫に向かう。
無論、ここでも俺に拒否権はない。『母親と佐祐理さんには逆らうな』と昔から言うではないか。え、言わない?

目的地に到着。
佐祐理さんの指差すところに足を置くと、突如滑り台が現れた。……下が見えない。

「さ、行きますよー。祐一さんも早くしてくださいねー」

体育倉庫に声を響かせてから、身体を投げ出す佐祐理さん。既に舞とまいは突入している。
覚悟を決めて、俺も両足を踏み入れた。



滑って滑って、臀部を思いっきり打ちつけつつもどうにか着地したのだが…………


目の前にスクーターがあった。


とりあえず座ってみる。
すると、佐祐理さんの声が聞こえてきた。無線か何かだろうか。

「それに乗って真っ直ぐ進んでください。大丈夫ですよー、グランドクロスっ! と叫びながら合体はしませんから」



信じ合う心とかが足りなくて爆発はしないらしい。










ようやく操縦席らしきところに辿り着く。
シートベルトもなくてコントローラーらしきモノがPS用(デュアルショック付き)なのは些細なことなんだろう。

「祐一さん、聞こえますかー?」

ディスプレイに佐祐理さんが映る。

「聞こえますけど…………佐祐理さん、そういえばどうしてマイケル(仮)を作ったんですか?」
「世界征服のためです(きっぱり)」



…………………………まぁ、そんなことだろうと思ったさ。



「舞ー、まいちゃーん、まずはこれから国会議事堂潰しに行きますから協力してくださいねー」
「りょーかーい」
「……………………わかった」
「出る、俺は出るっ! 国家反逆罪で掴まりたくなんかないーっ!」
「あははー、そこもぬかりはありませんよー。いざという時は自爆して脱出できますし」





こうして、その日東京は大惨事に見舞われたとか。



………………オチがつかない(汗











あははー、あははー。

まい「作者、壊れたね」

だってさだってさー、なんかもう問題外っていうか。

まい「そう思いつつも書き切っちゃうところがある意味凄いよね」

いやぁ、それほどでも。

まい「褒めてないんだけどなぁ」

ちょっと今回はやりすぎたかなぁ、と。文章は支離滅裂だし、書くべきじゃなかったかも。

佐祐理「そうですねー、今回はちょっとやりすぎましたねー(物凄くイイ笑顔)」

………………っ!(脱兎の如く逃げる)

佐祐理「逃がしませんよー。舞っ!」

舞「…………………………了解」

←霧散下段で足元を掬われる

佐祐理「さぁ、もう逃げられませんから無駄な抵抗は止めてくださいね(エージェンツ待機)」

ぎーにゃああぁ………………(ばすんばすん

まい「よく死なないねぇ、アレ」

舞「………………お約束」

まい「"くがつびょー"にもまだかかってるらしいし」

舞「…………………………やる気ないのを誤魔化してるだけ」

まい「アレはそうだねー。とっとと復活してもらって次はあたしの話をっ!」

舞「…………遠いと思う」

まい「………………いいよいいよ、そんなことぐらいわかってるから」

舞「…………………………それじゃまた」