三時間目の授業が終わった休み時間、理樹くん達の教室前の廊下でふとそうしたくなって、私は携帯をカシャンと開いた。 スライド式はこう、近未来チックな感じが好きで、前のが駄目になって買い替えてからは絶賛愛用中。時々無意味にスライドさせまくって遊ぶんだけど、途中で何やってるんだろうって虚しくなる……とそんなことはどうでもよくて。 ポケットから携帯専用のイヤホンを取り出し端子に差し込み、メニューからミュージックプレイヤーを選択、その中の一曲を再生する。耳に入れた小さなスピーカーを通して聴こえてくるのは、あからさまに音程が外れた珍妙なメロディ。以前自分で作った曲だけど、我ながら無茶苦茶な出来だと思う。でも、あーだこーだと音の並びを考えてる時はすごく楽しかった。 「久しぶりにまた作ろっかなー……」 「ふむ。葉留佳君にそんな趣味があったとは」 一人ぼやいていると、いきなり横から伸びてきた手が片耳のイヤホンを掻っ攫っていった。 聞き慣れた声と独特の口調が、気配もなく隣に現れた相手の正体を雄弁に語っている。けれども、隣にいるのが誰かわかったからといって、驚かないわけじゃない。本当に不意打ちだったこともあり、私はびくんと背筋を跳ねさせて驚いた。 「わひゃっ! あ、姉御、心臓に悪いっスよ……」 「それはすまない。しかし、キミがわざわざ足を止めて何を聴いているのか気になってな」 「別に、そんな面白いものじゃないですよ?」 ちょっぴり本音で呟くと、姉御は小さく首を左右に振る。 「いや、なかなか面白いぞ。なるほど、葉留佳君はこういう曲が作れるのか」 「……あれ? これが自作だって、私姉御に言いましたっけ」 「言ってないが」 「……どうしてわかったんで?」 「勘と、あとは情報から推察してだ。何、そう難しいことでもないさ」 姉御以外はできない芸当じゃないかなー、という言葉は抑えておいた。 そういうことを嫌味なく言える姉御が私は好き。同い年なのに頼れるお姉さんみたいに思えるのは、きっとそんなところがあるからなんだろう。傲慢とかじゃなくて、当然のように『難しいこと』をやってのける強さが。 三分もない短めの曲が終わると、姉御はイヤホンを外して私に返した。片手でプレイヤーを停止させながら受け取り、くるっと丸めてポケットに仕舞う。一瞬視界に過った小さな画面に描かれたデジタル時計は、休み時間が残り僅かなことを示していた。 雑談するには、ちょっと厳しい。四時間目のあっちの授業は数学じゃないから、たぶん教室に戻るはず。お昼になるといつも姉御はどこかに消えちゃうし、次に顔を合わせるのはきっと放課後だ。 そう考えて、私はなるべく颯爽と去ってみることにした。 「ではでは姉御、私は教室に戻るので、また放課後にお会いしましょー」 「まあ待て」 しゅたっ、と片手を上げて振り返った瞬間、前触れなく首根っこを掴まれて息が詰まる。これじゃ颯爽も何もあったもんじゃない。軽く咳き込む私を尻目に、そこで姉御はさらっと言った。 「葉留佳君。昼休み、少し私に付き合わないか?」 如何にも重そうな鉄製のドア。その上にほとんどおまけみたいな感じで『放送室』と書かれている部屋の前で姉御が立ち止まった時、私は正直ちょっぴり困惑していた。そりゃあ学校なんだから放送室だってあるだろうけど、今まで先生の呼び出しとか以外で使われてるのをどうも聞いた覚えがない。だいたいここに来るまでには職員室を通り過ぎなきゃいけないわけで、風紀委員のみならず先生にも苦手意識がある私としては、こんな場所に近寄りたいとも思わないのだった。 ……というか、どーして姉御は鍵を持ってるんでしょーか。 あんまりにも自然に入ったから違和感なかったデスよ? そういった意味の質問をしたら、 「私は放送委員長だからな。別におかしいところはないだろう」 と返ってきてはるちんますます混乱。今明かされる姉御の秘密の数々……! なんて煽りがぴったりかどうかはともかく、毎日のようにお昼になると姉御が姿を消す理由が判明して、納得すると同時にまた新たな疑問が湧いて出る。 「……そういや、姉御はどうして私を連れてこようと?」 「簡単に言えば、勝手にキミの曲を聴いたことに対する、お詫びとお礼のようなものだよ」 いまいち要領を得ない説明に首を傾げると、応える代わりに姉御はドアを開けて中に入った。私も足を踏み入れる。 室内には一目見ただけじゃどう使うのかよくわからない複雑そうな機材が机の上に並んでいて、その向かいにビデオのテープとかカセットとか、資料っぽいものがずらりと詰められた棚が鎮座していた。壁は音楽室と同じ、小さい穴だらけで白一色。仕切りみたいなところを挟んで、部屋の奥に窓がある。今はカーテンが閉められてるから薄暗くて、外の陽射しも入ってこない。棚の並び、左側には、埃除けの布に覆われた黒くて大きな何かがどんと置かれている。 姉御はまず、カーテンを両手で開いた。さーっとレールを滑る音が鳴り、電気を点けていない室内が多少明るくなる。次に棚からCDを取り出してデッキに入れ、手際良く機材を弄り始めた。淀みない動きであっという間に準備を終えると、スピーカーから音楽が流れ出す。聴き心地のいい、クラシック。 そこまで終えて、二つある椅子のうち一つを勧められ、私は座った。姉御も腰を下ろす。 「はー……なるほど、姉御っていっつもこんなことやってたんですね」 「うむ。厳密に言うと、これは委員の仕事の範疇ではないのだがな」 「へ? そうなんスか?」 「この歳になって昼の放送に聴き入る者など、そうはいないだろう? 実際葉留佳君も今まで存在を知らなかったようだし、アンケートを取ったことはないが、おそらく調べれば大半の生徒が認知していない、という結果が出ると思うぞ」 「姉御はそれでいいんですか? 折角やってるんだから聴いてもらいたいとか、そういうのは」 「特にないな。仕事ではなく趣味のようなものだ。ある意味これは、他人に聴かせるための放送ではないのだよ」 何となーく他に隠してることがあるんじゃないかとはるちんレーダーが告げていたけど、追及してもはぐらかされるだけなのは目に見えているので疑問は口にしない。 ミステリアスなお方相手に安易な詮索は死を招くのだ、ってどっかの誰かが言ってた。 「……葉留佳君、ちょっと曲紹介をしてみる気はないか」 「なんですとー!? 私にそんな大役を!?」 「このテンプレートに従って、該当部分を読み上げてくれればいい。今流しているのはこれだ」 で、結局会話の糸口をなくして落ち着かなくなっていたら、唐突にテンプレートの紙を渡され、ついでにマイクの使い方も教えられた。さっきデッキに突っ込まれたCDのケース、その裏面の曲目を姉御のたおやかな指が示す。 私は顔を近付けて、一瞬自分の目を疑った。 「あのー……姉御?」 「どうした? 気になることでもあったか?」 「曲のタイトル、これって本当に実在してるものだったりします? 実は姉御がでっち上げたりとか」 「正真正銘、実在する曲だ。CDもちゃんと正規のルートで販売されているぞ」 「うわ、マジっスか」 クラシックというと、私は堅苦しいイメージを思い浮かべてしまう。あと眠くなるイメージ。題名も妙に厳めしいのが多くて、ぶっちゃけそんな好きじゃない。だから、はるちん的にこれはちょっとしたショックだった。 とりあえずテンプレートを置いてマイクの前に移動し、ボタンをぽちっと押す。 それからもう一度タイトルを確認して、 「えーと、ただいまお送りしている曲は、モーツァルト作曲『男たちはいつでもつまみ食いしたがる』です」 実に間抜けな曲名を大真面目に言い放ち、マイクを切ったところで私は込み上げてくる笑いを抑えられなくなった。いったいモーツァルトさんは何を考えて面白過ぎる名前をこの曲に付けたのか、それを想像するだけで可笑しい。他にもそのCDには奇抜なタイトルがずらりと並んでいて、わざわざそういうのを狙ってチョイスする辺り、とても姉御らしいと思った。 散々爆笑した私の反応に満足したのか、楽しんでもらえたようで何よりだ、と姉御は漏らした。 「さて、一段落ついたところで昼食を済ませよう」 「姉御はお弁当?」 「購買でも構わんのだが、足を運ぶ手間を考えるとこちらの方が楽でね。そういうキミはパンか」 「いやー、人の群れを掻き分けて買うのは結構楽しくて」 「フフ、葉留佳君らしい理由だな」 五分くらいで食べ終わり、途中次の曲に変えたりしながら雑談。 こまりんは具体的にどれくらい無防備なのかという議題から始まり、理樹くんの女装のさせ方で論争し、何故かそこからクド公はひんぬーのままでいるべきだ、って話に飛んで、それも収束すると、私は視界の奥にある、布が被さったあの黒い机みたいなものが気になって仕方なくなった。 こっちの視線に気付き、姉御も後ろを向く。そこにある例の何かを一瞥し、 「……キミはあれが気になるのか?」 「どっかで見たことあるような気がするんだけど、こう、出そうで出なくてもどかしいのです」 魚の骨が喉に刺さって抜けない感じ。 もどかしさにうんうん唸っていると、すっと姉御が立ち上がってそれの前まで行った。 おもむろに布を取り去る。微妙に隠されていた輪郭が露わになって、ようやくつかえが取れた気がした。 「ああっ! そうだ、電子ピアノ!」 「……本当に今更気付いたのか。割とどこででも見ると思うんだが」 「そりゃあほら、ド忘れってやつですよ姉御。ふう、はるちんすっきり」 謎は全て解けたー! といい気分で姉御を眺めていたら、ピアノの電源を入れて突然椅子に座ったのでどうしたのかと思う。両手の指が蓋をそっと持ち上げて、中の鍵盤に触れた。 「まだお詫びとお礼を済ませてなかったな。まあ、即興曲だが、キミにプレゼントしよう」 ――演奏が、始まった。 私はピアノを弾けないけど、それでもわかる。右手と左手がまるで別々の生き物みたいに動き跳ねて奏でる音は、どこか切なくて、寂しくて、悲しくて、だからこそ綺麗だった。平坦な曲調ながらも手付きには迷いがなく、本当に即興かと疑いたくなるほど完成度が高い。 ……はっきり言えば、たかだか一趣味として曲を作ってる私なんかとは比べ物にならないくらいすごかった。 ちょっと、コンプレックスを覚える。姉御は「何でもできる」人なんだ、と改めて実感して。 胸が、ちくりと痛んだ。 「葉留佳君。……葉留佳君?」 「……あ」 顔を上げると、いつの間にか、姉御が私の目の前まで来ていた。 「すいやせん、ちょいとぼんやりしてました。やはは」 「そうか。……ならいい。少し、浮かない表情をしていたように思えたのでな」 「んなことないですって、もう心配性だなー姉御は。この通り、はるちんはいつも通りの元気っ子ですヨ」 「うむ。すまない、私の思い過ごしだったようだ」 自分でもあからさまな誤魔化しなのは理解してて、けれど姉御は聡いから私の気持ちを汲んでくれた。 そのことに安心するも、一度おかしくなった空気までは戻らない。どうにも居心地が悪くて、どうしようこれはちょっと早いけど放送室を出た方がいいのかなと考え始めた時、小さく姉御は呟いた。 「……キミに聴かせてもらった曲だが」 「え、あ、はい」 「何という曲名なんだ?」 「えっと……『タナー家の騒がしくも素晴らしい日々』っていうんですけど」 「ほう。アルフか」 「おおっ、姉御知ってるんスか?」 「向こうにいた頃見ていたからな。あれは名作だ」 「ゴードン・シャムウェイは私が尊敬する人物なのですヨ……って、向こう?」 「それに関してはまた次の機会にしよう。で、だ。葉留佳君、ちょっと話がある」 「何ですか姉御、唐突に改まって」 「キミのその曲を、放送で流してみるのはどうだろう」 「……は?」 はるちん思わず絶句。 普段から姉御はとんでもないことを言ったりしたりするけれど、今回のはいつにも増して強烈だ。 ――いやだって、自作のあんな曲を全校生徒に向けてオープンするなんて恥さらし以外の何物でもないわけで。 その旨を婉曲的に伝えたところ、 「無理には勧めんさ。もしよければ、程度で構わない」 あっさりと言われ、かえって私は戸惑った。 別に、誰かに聴かせようと思って作った曲じゃない。音楽の知識はほとんどないし、きっと姉御みたいに即興で曲が紡げるような人からすれば、技術もへったくれもない無茶苦茶なものにしか見えないんだろう。 調子外れな音色。それは、もしかしたらある意味、私そのもので――。 またも気持ちが沈んでもう普段のはるちんはどこ行ったって感じの私を前に、何とはなしにポケットから取り出していたマイ携帯を姉御はひょいと抜き取り、マイクの前に優しく置いた。 「先ほど、この放送は他人に聴かせるためのものではない、と言ったのを覚えているか?」 「……そんなすぐに忘れるほどボケてないっスよ、私」 「知っているよ。……だが、例え私がそうであったとしても、キミまで同じようにする必要はない。確かに葉留佳君の曲は色々な意味で無茶苦茶だが、聴いていて実に楽しかった。私には決して真似できない、キミだけが作れるものだ」 「………………」 「それに――想像してみるといい。耳触りの良い無難なクラシックばかりを流している中、突然調子外れなその曲が聴こえてきたら、皆はどう思うかね。……こんな時、いつもの葉留佳君なら間違いなくこう言うだろう」 「わっ、ちょっと待って姉御っ! ストップ! そこまで言わなくてもダイジョーブですって!」 「そうか」 上手い具合に踊らされてるなぁ、と思うけど、いつの間にかネガティブモードなはるちんはどこかに消えてしまってて、もやもやした気持ちとかが晴れているのを感じる。我ながら実に簡単だ。でも、すぐ元気を取り戻せるのが私の強み。 調子外れで無茶苦茶で、いつでも賑やかで楽しい騒ぎを求める自称乙女こそこの私、三枝葉留佳。人が定めし決まり事、常識や予定調和を、真正面から堂々とぶち壊すことの面白さは、如何なる時でも忘れないのである! 「ちょっぴり鬱っておりましたが、不肖はるちん復活致しました! ということで姉御、私の答えはイエスですヨ!」 「ふむ。では葉留佳君、準備をするといい。携帯に繋げられる端子はないから、マイクを通して流すことになるが」 「元々携帯用に作ったんで問題ないと言いますか、むしろそっちの方が余計変に聴こえて楽しそうですネ」 「なるほど、一理あるな」 もし、私が教室で何も知らずこの放送を耳にしていたら。 突然流れ出す珍妙なメロディに、腹を抱えて笑い転げるかもしれない。 理樹くん達なら予想通り、しっかり驚いてくれるだろう。その姿を脳裏に思い浮かべるだけでもわくわくする。 誰のためにもならないような、変で役立たずなこの曲だけど、少なくとも私と姉御が楽しめるものにはなるのだ。 ……そう考えたらもう、後でみんなの反応を聞いて回るのが待ち遠しくてたまらなくなった。 「ああ、ちなみに、キミの曲で時間的には最後だな」 「なにーっ!? それはますます燃えるシチュエーションだーっ!」 「葉留佳君がヒートアップしても意味はないだろう」 「姉御、こういうのはその場のノリですヨ。とりあえずウヒャーとか騒いどけば気分はバッチリ最高潮に!」 「キミ一人でやるといい。私はそういうキャラじゃないからな」 「つれないっスよ姉御〜」 「ほら、時間がなくなるぞ」 「へーい。……っと、気を取り直して、それじゃあスイッチオンっ! ポチっとな」 響き始める私の曲。携帯から聴こえるのと、室内に取り付けられたスピーカーから聴こえるのが重なって、しかもそれが微妙にズレてるものだから、ただでさえ変な曲調がさらにとんでもなく思える。 何とも私らしい決まらない感じで、最高に可笑しかったけど、マイクが繋がってる以上声を上げるわけにもいかず、必死に口を押さえながら、それでも私は肩を震わせていた。 と、マイクから距離を取って姉御が不意に囁く。 「葉留佳君」 「はい?」 「やはりキミはそうやって楽しそうにしている方が似合うな」 「……姉御、それって告白にしか聞こえないですよ」 「なら受け入れてくれるのか?」 「いやー……さすがに遠慮願いたいなー、と」 「その気になったらいつでも言ってくれ。おねーさんは大歓迎だぞ」 茶化しつつも、何故か姉御は複雑な表情を浮かべた。 哀しそうな、嬉しそうな、よくわからない顔。 「……キミを羨むのは、門違いかもしれないな」 「へ?」 「何でもない。ほら、曲が終わるぞ」 リピートを掛けてないプレイヤーは、演奏時間を終えてぴたりと止まる。 そのタイミングに合わせ、スイッチが入ったままのマイクに寄り、私は小さく息を吸い、言った。 誰かが聴いて、何かを思ってくれたかもしれない、そんな自分の曲の名前を。 騒がしくも素晴らしい日々。 私はいつも、そういうものがずっと続くことを、求めてる。 あとがき かきさんとこの第5回リトバス草SS大会(仮)に投稿したもの。 今回物凄いポカミスやらかしまして、その名残があっちとリトバス草SS大会出場作品保管所にあからさまに残ってます。花粉症と風邪でぼろぼろだったとはいえ、私の頭はどんだけ茹ってたんだ……orz 相変わらず姉御が突っ走り、シリアス方面に話が飛んでいってますが、元々ははるちんの曲を流すだけの話でした。それがどうしてあんなことに。チャットで解釈は済ませてますけど、時間軸は虚構世界の共通ルートを想定。放送のギミックは、姉御ルートで垣間見える「聴かせたい対象にのみメールや放送は届く」というものです。はるちんの内面が色々ブレまくってるのは、自分が役立たずである、というコンプレックスから。書いてて思ったんですが、はるちんとクドって何気に共通項があるんですよね。どこかで自分に自信を持てないというか、良くできた人間(はるちんなら佳奈多さん、クドならおかあさん)と己を見比べてるというか。で、逆に姉御は感情豊かなはるちんを羨んでもいるけれど、ある程度の事情を推察して、門違い、なんて言葉を使っている……と、ここまで説明した方がいい内容な時点で何か色々な物が致命的な気がしてきました。 ちなみに、申し訳ないんですがアルフは見たことありません。私のアメリカンホームドラマはフルハウスだけなんです。 あと、例のクラシック選曲はCDとして出ているものを。出てないものならもっととんでもないのがあるんですけどね。 そんな感じで、今度こそしばらくリトバスSSはお休み……にできればいいなぁ。 何かあったらどーぞ。 |