1,なおえくんともちもちぽんぽん がらがら 「クドー、いるー?」 ↑ 料理部の部室 しーん 「……おかしいなぁ、どこに行ったんだろ?」 ↑ 靴を脱ぎつつ 「ん……あれ」 ↑ ちゃぶ台の向こう側に何か発見 「…………」 ↑ すすすとちゃぶ台付近まで移動 「……クド?」 ↑ おそるおそる 「……すー」 ↑ 畳の上で夢の中 「寝てるだけか……良かった」 「んん……」 ごろり 「えっ……ととと……」 ↑ 寝返りで思わず見えてしまったお腹にちょっと頬赤らめ 「すー……」 ↑ 起きる気配なし 「…………」 ↑ チラ見中 「……クドのお腹って、子犬のお腹と似てるかも」 ↑ シミジミ 「……流石に触ったら、起きちゃうよね」 ↑ でも既に手を伸ばしてる なでなで 「わふっ……」 「うわー、つるつるだぁ……もちもちだよ」 なでなでなで 「ううん……わふー……」 「このぷくっとまーるい感じが犬っぽいとゆーか……」 なでなでなでなで 「…………」 「可愛いなぁ〜……」 なでなでなでなでなで 「…………」 「もちもちぽんぽん♪ もちもちぽんぽん♪」 なでなでなでなでなでなで 「……リキ、何してるのですか?」 「うわあああああーっ!! ごごごごめん!!」 どごっ ↑ 後ずさりし過ぎて土間に落下 「り、リキ!? 大丈夫ですか!?」 「いてて……あ、うん。なんとか……」 ↑ 腰をさすりつつ土間から這い上がる 「び、ビックリしました……起きたらリキが私のお腹を撫でてる上に土間に落ちるだなんて」 「はは……」 ↑ 自業自得 「でも……り、リキがどうしてもって言うなら、いいのですよ……?」 ↑ ちょっと頬を赤らめつつ 「え――」 ↑ フリーズ 「その、男の子ですし……もう少し早く言って下されば、私も用意できたのですが」 ↑ もじもじしつつ 「ちちちちちちょっと待っ――」 ↑ 再起動 「リキが相手なら私、平気なのですっ!!」 ↑ 思いきり服に手を掛けつつ 「僕の話を聞いてー!!」 2,のうみさんとπ 「そ、そうだったのですか……すみません、勘違いしてしまって」 ↑ 話を聞いて申し訳なさげに 「いや、僕の方こそゴメン。寝てるのをいいことにヘンなことしちゃって……」 「私は気にしていませんから大丈夫なのですよ?」 ↑ ニッコリ笑顔 それなら良かった……それじゃあ、試験勉強始めよっか」 ↑ 当初の目的 「わふ、りょーかいなのですー」 (数時間後) 「そうそう……そう言えば最近、円周率が3,14じゃないらしいね」 ↑ ちょっと休憩がてら小話 「そうなのですか?」 「結局円周率は3,14……で続いていくわけだし、然るところ"どちらも正確ではない"しね。大きな差はないと思うけど、ちょっとズルイ気がするよ」 ↑ 意外に小数点が面倒とか思ってる 「でもほとんど最近は"π"を使いますし、あんまり意味のある措置だとは思えませんね」 ↑ 苦笑 「そうだね」 ↑ 同じく 「…………」 「…………」 「……どうかしましたか?」 「え、いや。なんでもないよなんでも……」 ↑ さっきよりも苦笑 「?」 ↑ わかってない (そりゃ言えないよ……「クドが"パイ"って言うと、なんだか皮肉だね」なんてさ……口が裂けても言えないよ) ↑ 結構むっつり 3,きょーすけくんとイニシアチブ 「恭介さん、今回は長いですね」 ↑ 就活のことを言っている 「まぁ、時期が時期だからね……今更進学には切り替えられないし、恭介も頑張ってるんだと思うよ」 「でも恭介さん……卒業しちゃうのですね。なんだか哀しいのです」 ↑ しゅん、となってる 「あの性格だから、何かがあるたびに来そうだけどね」 ↑ 既に察知 「でもあんまり遠くだと、それも難しいのですー……」 「あー、確かにね」 「この学校の先生になるのはどうでしょう?」 「それこそ進学しないとね……それに僕らが卒業したら逆に大変になるし」 「そ、それではここから通うとゆーのは……」 「流石にここからだと辛いと思うよ? 駅までも結構あるし」 「……留年して同じ学年になるというのは?」 「それ、もう恭介の尊厳を無視してるよ……」 「じゃあ、ニーt 「いや待ってよく考えてそれは言っちゃいけないよ仮にも僕らのリーダーだからね!?」 ↑ マジ焦り 4,まさとくんとけんごくんと全員が不幸になった話 「わふ! ご一緒しても宜しいですか?」 ↑ 夕食のトレーをカシャカシャと言わせつつ 「クド公か、よし座れ座れ!」 ↑ バンバン自分の隣の椅子を叩いてる 「……このメンバーで何故、能美がお前の隣に座る必要がある?」 「何ぃっ、俺の筋肉を見ながら飯を食いてぇってことじゃねーのかっ!?」 「食事中にきしょい話するな! 吐くわぼけーっ!!」 ↑ 華麗なハイキック 「おごっ!?」 ↑ クリーンヒット 「リキ、隣良いですかっ」 ↑ 全然見てない 「あ、うん……」 ↑ 一連の流れを見ているので苦笑 (少々時間が経って) 「む? クド公はもう食わねーのか?」 ↑ 自分の皿はもう空っぽ 「あ、ハイ。十分頂きました」 ↑ 少食 「でももったいねーな……よし、俺が食ってやる」 ↑ 待ってました、と言わんばかりに 「どーぞどーぞですー」 ↑ そそり、と皿を押す 「よっしゃ、ありがたく……」 ↑ 箸を伸ばす かしゃり 「「む?」」 ↑ 箸を絡めユニゾン 「「……………」」 ↑ 黙ったまま箸で鍔迫り合い 「おい謙吾、こいつぁ俺がクド公からもらったんだぞ……」 ↑ ちょっとドスが効いた声 「真人、皿をよぉーく見てみろ……やや俺よりだ。俺ももらうぞ」 ↑ 目がマジ 「俺が全部食う」 「やらせん」 「「……………」」 ↑ 再び鍔迫り合い 「ま、真人も謙吾も……仲良く分ければいいじゃない。ね?」 ↑ 頼りないストッパー 「理樹、近付くな……死んじまうぞ」 「そーゆー規模っ!?」 「おそらくこの均衡が破れた時……どちらかの腕が、飛ぶ」 「比喩じゃなくてっ!?」 「「……………」」 ↑ 三度鍔迫り合い 「…………」 ↑ 箸の下の皿へとするりと箸を伸ばす 「「……………」」 ↑ 終わらない鍔迫り合い 「リキ、あーんなのです♪」 ↑ 左手を受け皿にしつつ 「え、僕お腹いっぱ――」 「あーんなのです♪」 ↑ 有無を言わせぬ笑顔 「……イタダキマス」 ↑ 渋々 「「……………」」 ↑ どうにもならない鍔迫り合い 「お前ら、ばかだろう」 ↑ ご飯にのりたまをかけつつ 5,のうみさんとなおえくんと (なんとなく二人で夜の散歩) 「…………」 「…………」 「「……………」」 ↑ 気まずいよーなくすぐったいよーな雰囲気 「……き、今日は月が綺麗ですね」 「あ……はい。そうですね」 ↑ 二人して夜空を見上げる 「「……………」」 「……あ、そーゆー意味じゃないよ?」 「わふ……他に意味があるんですか?」 「え、いいや……うん……」 ↑ 若干照れ中 「?」 ↑ 全くわかってない 「あ、クドは"夏目漱石"を知ってるかな?」 「はい、時々西園さんからお借りしたりもしますので……」 「そっか……うん、そうだよね」 「……それが何か関係あるのですか? リキ」 「夏目漱石はね、英語の先生をしてたんだ」 「わふー……それは知らなかったです」 「その時に生徒が訳したある言葉に対して、"月が綺麗ですね"と訳しなさい、って言ったんだ」 「間違っていたのですか?」 「間違いじゃないよ。けどね、「日本人はこう言えば伝わる」って言ったそうだよ」 「その英文の本当の意味が、リキが言った言葉なんですね……教えて欲しいのです」 「えっ……と。いや……うん」 ↑ マジ照れ中 「わくわく」 ↑ わくわくしてる 「あ……あ〜……ゆー……」 ↑ ぼそっ 「……?」 ↑ わんもあ、みたいな顔してる 「あいらー……ゆー……」 ↑ ぼそっ 「……?」 ↑ ぱーどぅん? みたいな顔してる 「あ、"I love you"……だよ」 ↑ 顔真っ赤 「え……あ……そ、そうなのですか……」 ↑ 同じく顔真っ赤 「「……………」」 ↑ またもや月を見上げる 「……つ、月が綺麗ですねっ!」 「……つ、月が綺麗なのですっ!」 「り、寮に帰ろうか……送るよ」 ↑ 顔真っ赤 「あ、ありがとうございます……」 ↑ 顔真っ赤 おわれ 【あとがき】 遅刻が許されるのは学生までだよねー、ってことで大学生の幹事男です(酷) 師匠、マジすみませんorz 初めてSSS形式(モドキ)にチャレンジしてみました……というか時間がなくて切り替えたというのは良い子だけのヒミツです。ちょっとばかしやり方を(無断で)お貸し下さいました兄貴、(勝手に)ありがとうございますw 基本的に会話分だけですので、やはりセンスが要りますね……時間は掛からなかったけど、難しかった。正直あんまり面白くないものが出来た気がしてなりませんorz 正直SSS形式をナメていたんだなぁ、と実感。各所の方々申し訳ありません(つд`) クドだけじゃないですけど、やっぱりクドもズレた子だと思うんです。するとツッコミ役である理樹は、必ず反応すると思うんです。 基本パターンはそれですよね。あとはほのらぶとか理樹の内面オチとか……とりあえずワンパターンにならないようにだけ気を付けました。一応放課後〜のストーリーにはなっていますが、単発ネタばかりですので。 とりあえず祭開催中は今まで書いていた作品を引き続き書こうかと思いますが、間に合わなかったら自ブログにアップします。ですので、クドフェスでの私の作品はこれだけになる恐れが……その時はゴメンナサイ(´・ω・) それでは、読んで下さいました皆様、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう〜 08,二月某日 幹事男 専用掲示板にじゃんぷですー |