理「何とか佳奈多さんを送り返してこれたよ」 ク「ほっといたらまた戻ってきそうな気もしますが、どうやって納得させたのです?」 理「来ヶ谷さんに協力してもらって、こう、睡眠薬で」 ク「何だか猛獣みたいな扱いですねー……」 理「みたいなというか、ある意味その通りかも……」 ク「わふー、げすとのみなさんはなかなかあぐれっしぶなのです」 理「せめて次はまともな人が来てくれないかなあ」 ク「どうでしょう、とりあえず見てみましょうか」 理「早速嫌な予感しかしないんだけど……」 魚「だとすれば直枝さんの第六感は正常に働いていると言えますね」 理「うわああっ!? 西園さん!?」 魚「失礼ですね、人の顔を見てそんな驚くなんて」 ク「そうですよリキ、褒められたことじゃないです」 理「いやまあ、それは本当にその通りなんだけどさ」 魚「全く、犬畜生にも劣る所業です。そんな直枝さんにはわたしが手心を加えないと――」 理「遠慮させていただきます!」 魚「控え目なのは日本人の美徳ですが、もっと素直になってもいいんですよ?」 ク「西園さん、いい空気吸ってますねー……」 理「僕のことはともかく! 何か葉留佳さんって西園さん相手だとだいたいこういう役どころだよね」 魚「彼女ほどいじm……いえ、弄り甲斐のある人もいませんから」 ク「三枝さんと一緒にいる時の西園さんはすごく楽しそうなのです」 理「楽しそうというか、それこそ水を得た魚というか……」 魚「直枝さんも三枝さんを弄って……いえ、いじめてみればわかりますよ」 理「え、なんで駄目な方に言い直したの!?」 ク「こめんとは二つ付いてますー」 理「(あれ……? 何かクドの僕に対する扱いがさらに酷くなってるような……)」 あるえむさんならではの内容。 このSSの登場人物はみおちんを除いて全てあるえむさんなのではないだろうか。(σ∀§さん) アルエムさんはほんとうにきゅうりがすきだなあ!(しんかい) 魚「きゅうりは素晴らしい食材ですよ?」 ク「はい、おいしいお野菜ですよね」 魚「適度な太さと突起が正にぴったりで、食べて良し、突っ込んで良しの優秀さです」 理「ああなるほど確かに生のまま口に突っ込んでかじってもおいしいよね!」 魚「……まあ、そういうことにしておきましょうか」 ク「?」 理「きゅうりは置いといて……色々おかしなことになってるけど、そのおかしくなってく過程、って言えばいいのかな。そういう流れが上手く書かれてて、葉留佳さんの追い詰められっぷりが手に取るようにわかる感じになってたと思う」 ク「筋肉筋肉ー、を思い出したのです」 魚「あれと同列にされるのは釈然としませんが、ギャグでありながら一種のホラーとしても機能していますね。日常を侵食される恐怖を、三枝さんの一人称にすることでコミカルに描くことに成功しているかと」 理「成功してるから余計ひどく見えるのかもしれないけどね……」 ク「(げすとさんがまともにこめんとしたのははじめてな気がするのです)」 魚「そういえば、直枝さん」 理「(がたっ)な、なに?」 魚「……身構えたことは敢えて追求しないでおきますが、どちらかというと直枝さんも突っ込む方では――」 理「西園さんゲストありがとうございました!」 ク「何だか私が置いてけぼりにされ気味なのです……」 |