理「ここから作者部門だね」 ク「作者さんの全作品の合計票数から、べすとふぁいぶを算出したのです」 理「個別部門はかなりの接戦だったけど、こっちはそうでもなかったみたい。というか、あっちで上位取ってる人は当然こっちにも加算されるわけだから、見る前でも何となく結果はわかっちゃうかも」 ク「あんまり焦らしても仕方なさそうなので、早速発表しましょう、リキ」 理「賛成。それじゃまずは五位から」 ク「こちらの方なのですっ」 理「対象作品は『筋肉と巫女、どっちがいい?』と『鈴! 僕だー! 結婚してくれー!』の二つだけど、後者が個別部門じゃ三位だったからね。ベスト3に入るくらいの実力だし、この順位も妥当なところなんじゃないかな」 ク「両方ともとっても面白かったのです!」 理「片方は巫女服にリボンの謙吾、もう片方は全裸でプロポーズする僕が主役の話だけどね」 ク「それだけ聞くととんでもない変態さんですねー……」 理「変態じゃなかったらこんな企画にノミネートされてないと思うよ……」 ク「あ、でも、この方が書いた他のおはなしを読んでみたいって思いました」 理「確かに、ただ変態なだけじゃない感じだったよね。しんみりする展開もあったりして」 ク「きっとしりあすなすとーりーもすごく上手いのです」 理「今度一緒に読みに行かせてもらおっか」 ク「はい、そうしましょう! 楽しみにしてますっ」 理「うん。……と、次は四位かな」 ク「ですね。第四位は、こちらの方になります」 理「まあ、さすが一位というか……」 ク「対象作品はおひとつだけでしたが、単独で6票を獲得してこの順位なのです」 理「本当にこれしかないから、他に話すこともなさそうなんだけど……どうする?」 ク「とりあえずリキ、脱いでみます?」 理「いや、とりあえずの意味がわからないよ!」 ク「別に全部じゃなくてもいいですよ? 上着だけとか、靴下だけとかでもサービスにはなるはずなのです」 理「そんなサービスの仕方初めて聞いたよ……」 ク「あ、その、どうしてもっていうなら、私がちょっとくらい脱がせても――」 理「次は三位だね!」 ク「(わふー。惜しくもリキを脱がし損ねました)」 理「(何かよくわからないけど大きな危機を乗り越えた感が……)」 理「対象作品五本中、個別部門で六位と十位にランクインしてたのも含め四作で票を獲得、堂々の三位だね」 ク「どれもほとんど横並びで人気だったのです」 理「さっき読んでなかった他の三本にも目を通したんだけど、これはもう発想力の勝利というか……普通の人には絶対思いつかなさそうな展開やオチが用意されてて、読んでて全部笑っちゃったよ」 ク「いくつかは最後の方でちょっと感動的な話になってるのも特徴的ですよね」 理「ギャップで笑わせるタイプのものと、発想の奇抜さで笑わせるタイプの二種類がある感じかな」 ク「やっぱりリキがメインなのが多いですけど、ほとんどリキは出てこないおはなしもありました」 理「確かにあれはラストだけだったけど……ある意味ずっといたというか何というか」 ク「残念ながら票の入らなかった小毬さんのおはなしも、短い中にいろいろ詰まってるのです」 理「凄く馬鹿馬鹿しい流れなのに、何故か一緒に『おめでとう!』って言いたくなるのが不思議だよね……」 ク「でもリキ、みすこんで一位になった小毬さんも、この順位に入った作者さんも祝福するべきですよ」 理「前者はともかく後者はどうなんだろうって思うけど、うん、そうだね。おめでとうございます!」 ク「それではねくすと、二位はこちらの方ですっ」 理「対象作品が作者別では最多で十作と、事前予想では圧倒的なんじゃないかって言われてたみたいだけど、蓋を開けてみれば接戦で二位にランクインとなりました」 ク「数が多い分、票がばらけてしまったのが原因です?」 理「うーん、そこは微妙かもね。四位の『きみのためなら踏める』と十位の『トライアングラー』を除くと、二作に1票ずつしか入ってないし」 ク「らんくいんしてたのはどちらも朱鷺戸さんのおはなしなのが面白いのです」 理「沙耶が人気なのか、それとも沙耶の話だけ図抜けて変態的だったのか、どっちなんだろう……」 ク「他の作品も、似たような感じのおはなしでしたね」 理「誰かが『文章力の無駄遣い』って言ったらしいけど、言い得て妙だよね。傍から見ればおかしいことなのに当人はすっごく真面目で、しかも描写もやたら細かいから、その温度差で笑っちゃうのかな」 ク「私が出てるおはなしもふたつほどあるのです」 理「僕が言うのも何だけどどっちも酷いよね……。魔法少女のとか」 ク「あれは立派なサギなのです、賠償を要求したいくらいですっ」 理「結局付き合っちゃうクドのお人好しさも問題な気はするなあ……。ん、このくらいにしよっか」 ク「いよいよ一位ですねっ」 理「総勢34人の頂点に立つ、変態の中の変態はこの人です!」 ク「二位に4票差をつけての圧勝なのですっ」 理「本当に圧倒的だよね……。個別部門で一位だった『絶頂遊戯&絶頂遊戯EX』を筆頭に、他の三作品も全て票を獲得してたから。予定調和と言われればそうなのかもしれないけど」 ク「わふっ、その、えっちなおはなしばっかりで、読むのが恥ずかしかったです……」 理「まあ、何かと理由をつけて襲い掛かってくる佳奈多さんとか、朝ごはんのチーズ入りソーセージで卑猥な食べ方をする来ヶ谷さんとか、十八禁じゃないけど限りなく十八禁に近い描写の数々とか、そういうのが前面に押し出されてるしね」 ク「あ、ですが、会話がめいんでらいとな感じだったので、すらすら読めました」 理「全体的に軽いから、ちょっとした時間で読み切れるのも人気の理由なのかな」 ク「そうですね。短いのは十分くらいでした」 理「間違いなく変態なんだけど、変態なりに読む人のことを考えてるんだろうね」 ク「かっこいい変態さんなのですか!?」 理「変態にかっこいいとかってあるのかな……。けど、そういう姿勢でいるからこそ一位になれたんだと思うよ。神主あんぱんさん、一位おめでとうございます!」 ク「おめでとうなのですっ!」 理「はぁ。これで全発表が終わったね」 ク「長い道のりだったのです……」 理「ここまでお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました」 ク「上位に入らなかった作品や、作者さんの他のおはなしも、機会があったら読んでみてください。きっと面白いのです」 理「ただ、できればもうちょっと僕がまともな話にしてくれると……」 ク「そこはみなさんに愛されてるって思いましょう、リキ」 理「嫌な愛だ……。でも、うん、辛いこともあったけど、何だかんだで楽しかったし、いい経験になったかな」 ク「はい。そして、協力してくださった全ての方に、いっぱいの感謝を送りたいです」 理「以上、リトバス変態SS最強決定戦、結果発表でした!」 葉「やはー、真打は遅れて登場ってことで不肖このはるちんが一番いいところを、ってあるぇー!?」 葉「え、ちょっと、誰もいないし! 私だけゲストで呼ばれなかったし! ハブられるとさすがのはるちんもちょっぴり心が痛いっていうか一人じゃフォローもされないじゃん! いくら何でもこの仕打ちはあんまりですヨ!」 葉「……あのー、ほんとにこれで終わり? マジで?」 葉「誰か! 誰かはるちんにもっと愛を! ラヴをプリーズ! せめて半分でもいいから優しさを!」 |