猫の気持ち、というものを、かつて幾度か想像したことがある。 当時はまさか、本当にその立場になって物事を考える日が訪れるとは露ほどにも思わなかったし、こんな何もかもが有り得ない状況で悩むことになるとも思わなかった。人間は四つ足で歩かない。尻尾で身体のバランスを取らない。耳もぴくぴくとは動かない。暗闇の中で鮮明に風景が見えることも、恐ろしく遠くの音を聞き分けることもできない。にもかかわらず、今はそういった全く未知の感覚を、自分のものとして受け止めている。 不思議なことに、猫の姿になっている時は違和を感じない。人間が二本の足で立ち、歩くのと同じように、猫としての振る舞いが自然にできる。勝手が違う身体であるはずなのに、最初から自分はそうだったのかもしれないと一瞬でも馬鹿らしいことを考えてしまうほどに馴染んでいた。 だからだろうか、直枝理樹の部屋に帰ってきて、ぼん、と気の抜けた音が響いて元に戻った後も、猫でいた時の調子が残っているようで微妙なズレを覚える。それは文字通り変身する回を重ねる毎に強くなっていて、そのうち心まで猫に近付いてしまわないかという恐怖があった。 だが、外に出るのをやめるわけにもいかない。現状を打破するためには、どんな些細な情報も貴重だ。徒労になると知りつつも、見かけた生徒や教師に声を掛けること、そしてこの世界の“綻び”を捜すことは毎日継続して行っていた。 実際いくつか新しい発見をしているのだから、無意味ではないと思う。ただ、確実に感覚が猫寄りになっているという現状が頭を悩ませていた。響く足音が妙に気になったり、腰の後ろに尻尾がないことを物足りなく感じたり、耳の位置の違いに僅かながら戸惑いを覚えたりと、既に兆候は表れている。何より問題なのは、匂いに関する感覚の変化だった。 これまでよりも嗅覚が鋭敏になり、さらに、時折特定の物が発する匂いに惹かれてしまう。変身直後は特に顕著で、理性とは別の何か――わたくしの中にいる、猫の本能めいたものが、勝手にそれを求めているような、抗い難い衝動を得る。以前はまだ抑えられたが、昨日辺りからもう、耐えることが難しくなっていた。 今日も、手掛かりの捜索を済ませて猫一匹が通れる程度の窓の隙間から部屋に入り、座布団の上で丸まって大人しく戻るのを待っていたはずなのに、気付けば部屋の端に積まれた洗濯物を前足で引っ繰り返していて、全身の感覚が切り替わった時には、いつの間にかベッドの上で彼の靴下を手に持っていた。 猫のまま一人でいると、自分が人間だということを忘れそうになる。これまでにない寂しさ、心細さを感じ、無意識のうちにぎゅっと靴下を強く握り締める。顔を軽く埋めた枕からは、染み付いた男の匂いがした。落ち着かなかったのは最初の頃だけ。異性の残り香は不安なわたくしを優しく包んでくれているようで、今は安堵さえ覚える。 頬が赤くなっているのを自覚しつつ、すんすん、と鼻を鳴らす。濡れた瞳を薄く開き、熱のこもった吐息をこぼす。 「どうしてわたくしが、こんなことを……」 嘆きの色を滲ませた呟きは、本心からのものだった。 が、胸の奥から突き上げてくる衝動は治まらない。靴下を握った右手を、ゆっくりと顔に近付ける。 「んふ……っ」 むわりと広がる重い匂いを吸い込むと、鼻腔を通り抜けたそれは脳に行き渡り、陶酔感をもたらした。 嫌悪に先立つ強烈な心地良さが、思考を麻痺させる。半ば自動的に再び鼻をひくつかせ、甘美な感覚に浸る。 鼓動が何かを急かすように速まった。身体が疼く。胡乱な頭で、この靴下が包んでいた足指を思い浮かべる。そこから徐々に想像の範囲を大きくし、閉じた瞼の裏に彼の姿を刻んだ。くらくらする。柔らかな笑みを夢に見る。無言で伸びてきた腕が腰に回り、後ろから抱きしめられるイメージ。吐息が耳に掛かる。くすぐったさと背筋の震えに悶える。服越しに人肌の温かさを感じる。心臓が破裂しかねないほどに高鳴って止まらない。ああ、どうしよう、もしかして、やっぱりわたくしは――。 「……は、ぁっ!」 跳ね起きた。 転がるようにベッドから飛び出し、両手と膝を床に付いて荒れた呼吸を整える。 額にじんわり浮かぶ汗を左手の袖で拭い、地面の上でくしゃくしゃに折れ曲がった靴下に視線を落とす。何をしているんだろう、と我に返り、途端凄まじく情けない気持ちになった。 こんなの、変態以外の何物でもない。不可抗力とはいえ殿方の部屋に居座ることになって、猫でいる時の五感に引きずられ、枕や布団から漂ってくる匂いに安心し、あまつさえ洗濯していない靴下を手に取って嗅いでみるなんて、相当に致命的な所業だ。 かつてないほど落ち込むが、ずっとそうしているわけにもいかない。彼が帰ってくる前に、洗濯物の小山に靴下を戻しておく。乱れたベッドも、完全に元通りとは言わないまでも綺麗に整え、とりあえず証拠は隠滅した。 流し場で手を洗う。それから窓際に並べて置いておいたものを運ぶ。 「苦労して、持ってきた甲斐がありましたわ」 盗むようにして取ってくるのは気が進まなかったが、背に腹は代えられない。昼前の人気がない時間に学食からこっそり拝借してきた食材と、昨日見つけたカセットコンロ、中華鍋。これだけあれば真っ当なご飯が作れる。 複雑な気分を紛らわせるためにも、決して悪いアイデアではなかった。 それに、 「……まあ、頑張ってくださってることですし」 ついでに労うのもいいかもしれない、と思いながら、近くにあった可愛らしい猫柄のエプロンを身に着けた。 午前の授業を終え、足早に彼が帰ってきてからのことだ。 おかずをおいしそうに頬張る姿を何となく嬉しくなって見ていると、不意にその視線がちらりと洗濯物に向いた。彼のではない、自分のもの。猫の姿で洗濯機まで運びに行けるはずもなく、けれど下着を含めた衣服を彼に預けるというのも有り得ない。神北さんが健在なら他にやりようはあっただろうが、彼女は既にこの世界にはいない、らしい。実際消えた様子を目の当たりにしたわけではないので確証はないものの、着替えをこちらに持ってきてもらってから一度も顔を合わせてない以上、本当のことなのだろう。 結局、脱いだものは丁寧に畳んで紙袋に押し込んでいる。制服は皺になって困るのだが、今回ばかりは仕方ない。パンツとブラジャーはほとんど使い捨てのような扱いで、足りなくなった場合はどうにかして女子寮の自室から引っ張り出してきている。口にくわえてせっせと背中に乗せようとしていた自分を顧みると、あまりにも情けなくて泣きたくなった。 まだ紙袋の容量には少し余裕がある。ただ、どうも先ほど何かの拍子で倒れたのか、ぐちゃりと中身がこぼれていた。 「笹瀬川さん、あれ……」 「ああ、気付きませんでしたわ。今戻しますから、あなたはもう見ないように」 でも、と言いかけた彼の頭を立ち上がって真横にねじり(骨の鳴る鈍い音が聞こえた)、悶絶する姿を無視して洗濯物に駆け寄る。幸いと言うべきか底の方に仕舞った下着は外に溢れておらず、代わりに昨日着ていた制服とソックスがぐしゃっとだらしなく広がっていた。溜め息を吐き、正座して膝の上で畳む。立て直した紙袋に再び押し込み、改めて部屋の端に寄せておいてから、首の調子を念入りに確認している彼の正面に座った。 「あのさ、ごめん」 「いきなり何ですの?」 「いや、息苦しい思いさせちゃってるかな、って」 「……確かに、できることなら一刻も早く普通の生活に戻りたいですけど。でも、あなたのせいじゃないでしょう?」 「うん……」 「なら一人で気に病まないでください。こっちまで肩身が狭くなりますわ」 半分は本気、半分は照れ隠しで最後にそう呟き、残りのご飯を口に入れる。 既に片付いていた彼の食器もまとめて持ち、あ、と腰を浮かせかけたのを掲げた左手で制止して、流し場に置きに行った。二人分ならすぐに洗い終わる。たまにこういう用途で使っているからか、スポンジと食器用洗剤は隅に並んでいた。軽く水で流し、洗剤を数滴垂らしてスポンジで泡立てる。油物を乗せていた皿は殊更丹念に力を込めて擦り、油が完全に落ちたのを確かめて再度水で流す。途中泡が少し跳ねたが、また身に着けたエプロンのおかげで制服は汚れずに済んだ。 ……この子も洗いに出す必要がありますわね。 腰後ろの紐を解き、腕の上で四つ折りにして彼の洗濯物に重ねておく。丁度こちらを見ていたので、後で寮の洗濯機に持っていくよう目線で伝えた。返ってきた頷きに満足し、午後の予定を話し合う。 まだここでは、彼はおかしな素振りを見せなかった。 問題は夜、電気を消してお互いベッドに潜り込んだ後。 偶然ふっと目が覚め、何より最初に全身を包む彼の匂いを意識して、複雑な気持ちになる。もぞりと身じろぎして目を閉じると、暗闇の中で敏感になっている耳が、上の方から響く物音を捉えた。つい息を殺し、布団に包まったまま神経を研ぎ澄ませる。数秒が経ち、今度はベッドの木枠が軋む音。気になってそっと薄目を開けた瞬間、視界に突然影が飛び込んできた。驚きに声が上がりかかるも、どうにか喉元で抑える。冷静になって考えてみれば、今この部屋で上のベッドにいるのは彼だけだ。暗がりに慣れた目は、想像した通りの華奢な輪郭を見つけた。 直枝理樹。彼は静かに、音を立てないようにベッドから降りている。 とん、と軽く絨毯に着地した人影は、流し場の方に移動した。トイレなのかと思ったが、外に出る様子はない。おもむろに部屋の隅で屈み、おそらくは両手で何かに触れた。 ……気付く。その場所に置いてあるのは、確か、自分の着替えだ。 嫌な予感をなぞるかのように、ごそごそと紙袋を探る音が聞こえる。やがて動きが止まり、ゆっくりと腰を上げた彼の手には、細長い布が握られていた。制服、ではない。下着でもない。昨日膝上までを包んでいた、ソックスのシルエットだった。 梯子を一段一段踏みしめながら、彼は上のベッドに戻っていく。 信じられない一連の光景に、こちらはしばし呆然とするしかなかった。 「どうして――」 ゆるゆると布団を頭まで被り、声には出さず呟く。 その自問に対する答えは、とうにわかっている。同じことを、昼の間に自分もしたのだから。けれど、 「おかしいのは、わたくしだけではない……?」 己を守っていた理論に、小さな罅が入った気がした。 翌日、彼が登校してから紙袋の中身を確認したところ、ソックスは元の場所にきっちり戻されていた。 少し畳み方が違っていたので、昨日見たものが夢だったということは有り得ない。皺が増えた以外に変わった部分もなく、ある意味では良心的な扱いと言えるのかもしれなかった。 勿論、だからと言って割り切れるわけはない。真実を知るためには、現場を押さえる必要がある。 昼のうちに寝溜めをしておき、可能な限り平静を装い、芽生えた不信感を夜まで隠し通した。大人しく眠った素振りをし、ベッドの中で息を潜め、決定的な瞬間を待つ。焦れる心を落ち着かせ、時間の感覚が麻痺してきた頃、微かな気配を察知した。闇を纏った裸足が梯子に体重を掛け、軋みの音を立てる。そうして昨日と同じように、人影は迷いのない足取りで部屋の隅に置かれた紙袋に近付き、触れようと手を伸ばした。 今しかない。わざと派手な動きで、掛け布団を跳ね飛ばす。 「……こんな時間に、いったい何をしてるんですの?」 「笹瀬川、さん」 視線が合う。後ろめたさと、それに勝る申し訳なさを色濃く宿した表情が彼の顔に浮かぶ。 決定的な状況証拠を前にして――何故か、わたくしの心は奇妙なほどに凪いでいた。 「盗み見なんてはしたないとは思いましたが……昨日も、わたくしの……その、靴下を、取りましたわね」 「……うん」 「あなたがリスクを考えられないような馬鹿でないことは、ここしばらくの付き合いで理解していますわ。なのにどうして――」 こうも、短慮な行動に出たのか。 返ってくるだろう答えを頭のどこかで理解していながらも、そう訊かずにはいられなかった。 「……我慢、できなかったんだ」 「靴下を人知れず持ち去ることが?」 「最初は自分自身に戸惑ったよ。曲がりなりにも僕を信頼してくれてる笹瀬川さんを裏切りたくはなかったし、こんなのは気の迷いだろうって思ってた。でも、違うんだ。気付けば抑えられなくなってて……ごめん。謝っても許されることじゃないのはわかってるけど、本当に、ごめん」 俯く彼の声には、確かな真摯さが宿っていて。 だからこそ、そこに一片の嘘もないことを、はっきりと理解してしまった。 そして、裏返しの事実にも気付く。 ……ああ。 結局わたくしは、ずっと、目を逸らしていただけですのね。 「謝らなきゃいけないのは、こちらの方ですわ」 「……え?」 「わたくしも、昨日の昼前、あなたと同じようなことをしたのですから」 猫としての感覚に引きずられていたというのも、勘違いではないのだろう。けれど、それはきっかけのひとつでしかない。軽蔑されるのが嫌で受け入れられなかったものは、確かにある。 ――もう、認めざるを得ない。わたくしもまた、彼の靴下の匂いで興奮する、変態なのだと。 互いの告白によって訪れた沈黙を、溜め息でそっと払う。 ここまでに築き上げた関係を崩しかねない状況であるはずなのに、心の中では何より安堵が先立っていた。 世界が大きく拓けたような、自由を得て解放されたような、高揚感にも似た気持ち。 「不思議ですわね。あなたになら、知られても構わないと思うなんて」 「僕も……何て言えばいいのかな。笹瀬川さんがそういう人だってわかっても、全然、嫌だとは感じない」 「あら。でしたらわたくし達は、二人揃っておかしいんですわ、きっと」 「そうだね。うん、そうかもしれない」 お互いに顔を見合わせ、小さく噴き出す。 ひとしきり笑った後、梯子を登る背中におやすみなさいませ、と言葉を掛け、再びベッドに潜って、大きく息を吸い込んだ。 無意識のうちに頬が綻ぶ。 そろそろ自分の身体に染み付いてしまいそうな彼の匂いも、今は、素直に好きだと頷ける。 ……思えば。 その時、わたくしは本当の意味で、恋をしたのかもしれなかった。 「あー、すっきりしましたわ。ふふ、棗鈴のあの反応と来たら」 「笹瀬川さん、事ある毎に鈴を挑発して楽しんでたよね……」 「まだまだあの程度では足りませんわよ。もっと見せつけてやりたいところですわ」 夕焼け色の帰り道。二人で肩を並べながら、他愛ない話をする。 リーダーである彼の推薦という形で、初めて野球の練習に参加した。意外にハードで騒々しくて、けれど何より楽しかった一時間半。まだ部室に残る皆より先にグラウンドを出たわたくしは、一緒に帰ろうと彼に誘われてこうしている。傾いた赤い陽射しに照らされたその横顔を窺うと、こちらの視線に気付いたのか、きょとんとした表情で「どうしたの?」と訊いてきた。 正直に答えるべきかどうか、しばし迷う。 迷った結果、周囲に人がいないことを確認し、無言で一歩身を寄せた。背中の側に回り、手を置き、首筋に鼻先を触れさせる。微かな湿り気と汗の匂い。それをじっくり味わうように感じ、最後にそっと両手で背を押す。 続きは後。そういう意図を腕の力に込めた。 「えっと……臭くはなかった?」 「お風呂には入った方がいいと思いますわね」 「まあ、そうだよね……。にしても、笹瀬川さんだけってちょっとずるくない?」 「寮に戻ってからなら、好きなだけ確かめて構いませんのに」 「いやほら、この状況だと生殺しみたいじゃない」 「少しは我慢して男らしいところを見せてほしいものですわ」 「……ずるいなあ」 苦笑いを浮かべ、彼は止まっていた足を再び動かす。 一拍遅れて追いかけると、横に付いたこちらの手を握り、指を絡めてきた。そんな繋がり方が何だかとても普通の恋人らしく思えて、自分も苦笑する。 ……常識の観点から考えれば、わたくし達はそこから逸脱してしまっているのだろう。互いに互いの汗や靴下の匂いに恍惚とし、それを良しとするような関係は、誰が見てもおかしいと断言するものだ。 でも、他者の理解は必要ない。二人の間で完結してさえいれば、文句を言われる筋合いもない。 だから――わたくしと彼は、間違いなく理想的な関係だ。己の性癖を認め、受け入れた今なら、胸を張って言える。 「直枝さん」 「何?」 「好きですわよ」 「……ここはやっぱり、僕も、って答えるべき……だよね」 きっかけは錯覚だとしても、この気持ちはもう、確かな形を持っている。 それだけで、充分だった。 あとがき 第22回草SS大会に投稿したもの。明らかに迷走してる感があります。 お題が決まってから一週間ほどの間にプロットを考えてたんですが、その時は猫の感覚を引きずった佐々美さんが結果的に匂いフェチになって、虚構世界を抜けた後理樹君とくっつき、彼の匂いは安心する、みたいな落ち着いた話になるという流れでした。しかし3KBほど書いて一回全消ししてもう一度書いていたらいつの間にか外の見回りをするシーンがごっそりなくなり、何事もなかったかのように昼食を作り始め、しかも何故かまともでいるはずの理樹君が巻き込まれて変態に。だったらその方向で突き抜けておけばよかったんですが、変態的な自分の嗜好に二人は悩み出し、そしてオチだけはおおよそ構想通りになるという、作者自身が一番訳わからないと言いたくなる展開になりました。マジで何なんだこれ。 結局もにょりながら投稿した後、ずらりとあちらの掲示板に並んだ作品群を読んで超落ち込んだのは秘密です。 ちなみに、猫にはヤコブソン器官というものがありまして、これでフェロモンなどを感知するんですけど、マタタビとかが持つ特定の物質にも反応したりします。一部の猫が靴下や靴の匂いを嗅いで変な顔になるのもそれが原因。あの笑ってるのか臭がってるのかいまいち判別し難い顔をフレーメン反応と言い、佐々美さんが引きずっていた感覚もそれに当たります。ただ、ヤコブソン器官は人間にはありません。つまり佐々美さんが感じていたのは錯覚で、元々そういう素質があっただけ。きっかけって怖いですよね。あ、理樹君があんなことしたのも佐々美さん相手が初めて、という設定です。類は友を呼ぶというか、変態は変態と引き合うというか、うん、群れると自重しなくなって強くなる。そういうものです。 大谷さんに蹴られるのは予想済みでしたが、実は通りすがりさんから好意的な感想を頂けるとは露ほどにも思ってなかったので、何というか、あんだけ唸りながら書いたのは、まあ無駄じゃなかったのかな、とか。今回は絶対一票でも入ったら奇跡くらいに考えてたんですもの。名前出しちゃってすみません。 タイトルはやっぱりダブルミーニング。変にするかどうかは迷いましたが、タイトルの時点で中身を判断されたくなかったのです。序盤で既にバレバレでしょうけどね! あとゆのつさん、お察しの通りですw 正直そろそろ変態系ジャンルも掘り尽くした気がしてます。退き時かなぁ。 ――ねえ、クロ。 あなたにはごめんなさいしか言わなかったけれど、感謝もしていますのよ。 わたくしに、この気持ちを気付かせてくれたこと。それは確かに、あなたにしか為し得なかったことですから。 だから、ありがとう。 後でまた、ちゃんと言いに行きますわね。 何かあったらどーぞ。 |